大掃除と釘の材質

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大掃除と言えば年末の作業・・・

しかし年末は事務所にいる時間がなくて大掃除ができませんでした。こんな年末は17年の中で初めての事です。

この3倍ほどのファイルを下の倉庫に移す。小さい事務所でも大変なことであるが、大きな事務所はどうしているだろう。図面は15年の保管義務があるが、ファイルは捨てるのだろうか?

今までは12月28日、又は29日に掃除をするのですが、様々な事を年末こなすことになり、年末は打ち合わせで終了となりました。でも契約書やファイルが貯まり過ぎて所定の場所にはもう入りませんから、下の倉庫の写す必応があり、そこで新年の大掃除?片付けとなりました。

ところで・・・昨日は鉄筋でしたが、今日は釘の話題です。

「緑の家」では無塗装の木の外壁が半分を占めますが、その木の外壁を留めつける物は下の釘です。最近は電動工具の発達で、金槌で釘を打つ現場が殆どありません。聞こえるのはコンプレサー打ち釘の

「プシュー パンパン」

と、充電電動ドリルの

「ガチャ、ガチャ、ガチャ」

で、コン、コン、コンという金槌の音は・・・ありません。でも、

「緑の家」の木の外壁の時は、昔ながらに手で釘を打ちます。その釘は・・・

右が新品の釘で左が大凡2年くらい打ち込まれていた物です。
この釘は溶融(ドブ付け)亜鉛メッキと呼ばれるもので鋼(鉄)にコーティングされた釘です。普通の釘はこのコーティングないので直ぐに赤茶色に錆ます。この錆がしっかり留めつける大事な要素なのですが、流石に初期の黒ズミ(木に触れていると赤茶色錆ではなく黒くなる)を寛大に許せることはできずに、錆びることは錆びるますが、灰色に錆びる亜鉛の特性をもつこの釘にしております。

ステンレス釘を使えば良いんじゃないの?との言葉が聞こえてきますが、ステンレス釘は錆びないので抜けやすいのです。ですので抜けにくくするためわざと胴体を螺旋状にしてあります。またステンレスビスもありこちらは流石に抜ける事はありませんが、錆びないためその釘頭が20年経ってものピカピカしておりこれが 「緑の家」の好みではないため、通常使っておりません(但し今回目が届きにくいと遠方では使用する家がある)。

右は新品の溶融亜鉛釘。左が2年風雨にさらされた状態。

上の写真の左側が2年経った溶融亜鉛釘の頭。少し色がくすみ良い感じになります(私の感覚はそう思っている。自然素材の殆どが経年変化を楽しむ)。

ほぼ50年近く過ぎた木の外壁。鉄釘は錆びて一体化している。目をこらすと黒くなっているところはわかる。

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