風の動きの可視化とキャリバーⅳの特性

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今朝の三条市事務所から見た風景です。一年で一番寒く雪が多い時期ですが、雪だけがない奇妙な2月上旬です。

過去48時間の三条市の気温

気温は何時もの年のように氷点下が続いているのですが、雪がない・・・。

新潟らしからぬ天候です。しかしこんな天候でも外を眺めていると・・・

風の動きが可視化されている事がわかります。風って常にランダムな動きであることを知っていますか?風流しを見ると常に一定方向に吹いているような風でも、建物や、電柱、電線によって常に向きが変わったり、上に吹き上がったり、細かく見ると全く予測不可能な動きです。あまりよくわかりにくいですがその動画を撮りましたので、ご興味ある方は下を再生して、雪のつぶだと下に見えるノボリのはためきを見てください。

音が出ます。注意を!

少し見にくいですが、雪だけとノボリに注目。大きくして見て頂ければ何とか確認できるかな。

さて今年の事務所内の湿度は最低を示しております。水蒸気放出物体が少ないせいでしょうか?なんとキャリバーⅲでは測定限界の20%を示しております。キャリバーⅳは22%を示してますが、このⅳは先回輸入したロット中に2個も他の計器と3~5%違う湿度を示しておりましたので、商品としてはじいた物です。今回の輸入では20個中2個挙動不良で不良率は10%と結構高い・・・(泣)。但し35%以上では正常品とおなじく、30%以下が良くありませんでしたので、実用上はさほど問題ではないかもしれません。

朝7時の事務所の温湿度。上がキャリバーⅳで下が3年前のキャリバーⅲ。

温度計に向けて放射温度計で測るとほぼ同じ数値であるが、よこの机は0.5℃~1.0低く表示される(室温が数時間安定時に測定)。

さて、高い評価を頂いているキャリバーですが、お問い合わせがありましたので少し補足説明します。キャリバーの示す温度は、明るいところ(遠赤外線を含む)ですと他の温度計より0.5℃から1.0℃高く表示されるような印象を受けます。これはキャリバーの外装が熱を吸収しやすい黒色で覆われている事と、測定間隔が10秒と細かいことが原因と思われます。普通の温度計は黒で覆われる事は少なく、白やシルバーと輻射熱の影響が少ない外装が多いようです。実は人の温度感覚はこの放射の影響もまともに受けますから、暖房時の作用温度を研究で実測するときには黒いゴムで覆われた「グローブ温度計」で測定することも多くあります。この特性を理解されて照明のきつくあたるところ、エアコンなどの気流があたる場所への設置はご注意ください。

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