超高断熱の家(旧Q値で0.81w/m2K)着々と⑤

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珍しく縦貼りの外壁。縦でも横でも木は良いな。

超高断熱旧Q値で0.81w/m2kの日之出町の家で外壁仕上げ工事が始まりました。今回は米杉の縦貼りです。無論・・・無塗装です。

矢印のところが玄関ですが、この状態ではまだよく雰囲気がわからない。でもこの縦の木壁は相当期待できる外観になりそう。

2本の釘で固定する。このあたりは設計者の判断。

今回は何時もと違い釘が外から見えないような貼り方です。これは矢印のところにフロアー釘という床材を留めつける釘を使います。表面処理は薄い電気メッキ皮膜で、溶融亜鉛メッキにくらべ錆びやすい釘ですが、この外壁を販売する会社(上野住宅建材)さんに伺うと、全ての施工例でこのやり方だそうで、実績は20年以上でしょうからまずはそれに従って行う事にしました。ただ心配性の私は写真のように1箇所あたり2個釘を入れる指示にしております。

実は1箇所に2個釘が入れられるように、下地の木は通常の倍の巾105mmで造っております。このあたりが「緑の家」の質実剛健の所以です。

上の写真を見て不思議に思われた方もいらっしゃると思いますが、木の外壁の下は防水PBのみで、屋根が大きい場合はこれで大丈夫だと決めております。無論シーリングなど最初から無駄なので(木の伸び縮みで直ぐに破壊される)行いません。つまりこの「緑の家」は外壁がシーリングレスの施工となり、法律で定められた瑕疵担保保証の施工方法に合致しませんから、特別に保険会社さんに許可してもらう必要があり、その申請をここ最近は行っております。
最近の住宅は外壁にシーリングを使う事が絶対条件なのですね(以前はログハウスや土壁の家は除く・・・のような曖昧さがあったと記憶している)。
まあ近年は木の外壁が多いので他の建設会社さんもそのような申請をしていると思いますが、昔の木の家はシーリングなんてしませんからね。

「緑の家」といえば・・・その外観は・・・

基礎が高いことと、そして

簾掛けのための簾・受・けです。

その簾受けは「ウリン」や「イペ」「イタウバ」などで造ります。下の写真はその施工中です。

アップで見るとわかりますが、腕木には溝がついてあり雨水を切る納まりで、雨仕舞いには気を使います。

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