和室データーロガー機は、畳の影響を受けにくい床から1.8m付近(天井高4.5mの)に設置。
「て・こあ」の空調と土壁の家 その2です。
その1では、空調機の設置された空間と空調機のない自然素材+通風の家のデータを示し、やはり自然素材+通風だけでは相対湿度が高くなりカビの増殖しやすい環境になっていることがわかりました。その2では、占いの間の設置の6帖用のパナ製のエアコン除湿状況を検証します。
和室の相対湿度は85%~70%と相当高め。これではカビ天国になるはず。
最近の9日間のデータです。
まず空調機のモードは再熱除湿(標準)で7月3日から13日まで運転し、13日から14日の1日間だけ再熱除湿(パワフル)で運転し、14日から17日まで冷房除湿で運転しました。
すると・・・
1.3つのモードの空気中の湿気量はあまりかわらない。
2.パワフルの再熱除湿は相対湿度下がり、若干湿気量もすくない。
3.冷房除湿も相対湿度が上がるが、除湿量が大巾に変わる事がない。
4.再熱除湿中は相対湿度55%から65%の間で安定。
5.空調室内は空調室外の湿気量に影響をタイムリーにうける。
6.占いの間12.4g/kg、和室17.1g/kgで4.7g/kgの水蒸気量の差がある。
ということです。
再熱除湿のパワフルモードそれなりに効果がありますが、気になるCOPの低下はどのくらいなのでしょうか?今回の測定では消費電力を測定しておりませんが、機器内の電気量で見るとほぼ倍近い消費電力です。
再熱除湿のCOPを想像する為に再熱除湿で有名なメーカーのカタログから計算してみました。
上の条件での計算は潜熱だけを考えれば良いので、部屋の湿度を無視してドレン水の潜熱負荷だけを考え計算すると、
3400KJの潜熱除去になります。この時に使った消費電力は735W=2675.4KJなので
COP=1.27 まあ部屋の湿気を考慮すると・・・COP1.5位です。うーーん相当低いですね。
やっぱり出来るなら冷房除湿がCOPから見ると多分2から3倍効率が良いですね。