エアコンの不調 その2 ダイキンの場合

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床下用に設置されたダイキン製エアコン。

ダイキン製エアコンの修理に立ち会いました。
メーカーさんによると

「室内熱交換器部分から冷媒R32を検知するので液漏れでガス圧が下がっているとのこと。
室内熱交換器を交換するという大手術となりました。

完全分解中の珍しい光景。

まずエアコンを壁から外します。そして熱交換器部分を外している写真が上の物です。
この時に

「室内側温湿度の感知はどこでしているの?」

と質問をしました。実は最近、ダイキンのエアコンは室内の温湿度センサーの位置が悪くてショートサーキットし易いとの情報を得ていたためです。私が伺うと、メーカーさんはエアコン右側面を指さします。

温湿度センサーはなんと側面奥にある。

エアコン右手奥の下部に小さいスリットがありその奥にセンサーがあるとのことです。

右側面のカバーを完全に外した所。この位置では確かに上部吸い込み空気口と比較してショートサーキットをおこしやすい。

これには大変びっくりしました。
従来のエアコンの温湿度センサーは必ず熱交換器前の空気吸い込み口付近にあるからです。つまり吸込み空気の温湿度を測る事で部屋の環境を把握する仕様でしたが、なんと・・・この側面の位置では吸い込み空気の温度は測れません。どちらかというとエアコン周囲の雰囲気温湿度を計測するようです。

こちらの図は東芝のエアコン取説から。殆どのメーカーでこのような吸い込み空気通過部分にセンサーがある。

今までのエアコンは上図の様なところにあるのが王道で、他の位置にあるのを見たことがありません。

ダイキン製エアコンの位置ではショートサーキットする可能性が高いと言えます。なぜこんな所にセンサーをつけたのでしょうか?実際普通に壁掛けようとして使ってショートサーキットしたケースもあるとの報告を最近受けました。今後このセンサー位置が改善されるまでダイキン製のエアコンは進んで使う事は避けたいと思っております。

こんな位置にセンサーがあるエアコン(ダイキン)もある。


その3では修理したエアコンをご案内したいと思います。

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コメント

  1. オーブルの浅間です。 より:

    関西の建築士様
    >新潟と関西(神戸付近)の差でしょうか。
    北陸(新潟県)の冬を一度過ごす機会があればその違いを実感して頂けるのですが・・・3日間くらいいらっしゃればその違いがわかります。
    最近は気候風土が如何に大事か、建築士を目指したあの学生の頃・・・振り出しに戻っております。ほんの100km離れていても全く違う気候・・・改めて日本の環境の多種多様性を感じます。

  2. 車場の家の人 より:

    興味深い記事だったので書き込んでしまいました。
    質問するときはメールしますね。
    浅間さんが家にこられた日からAC3台を24h運転しておりますよ。
    床下は30度、それ以外は24度です。
    電気代がいくらになるか楽しみです。

  3. 関西の建築士 より:

    ご返信ありがとうございます。
    >新潟県では意外と問題は少ないのです。
    >これは24時間連続してある程度の暖房負荷が必要なため、エアコン設定温度を高くできる為です。
    新潟と関西(神戸付近)の差でしょうか。
    24時間にはせず、夕方7時~朝9時まで暖房に抑えてます。
    設定温度を26~27度程度にしておかないと、逆に暑いくらいになってしまいました。
    基礎内はだいたい22~23度を保っています。
    それで家全体で1日通して22~24度の間で保ててる状態です。
    まだ初めての冬なのですが、この暖冬で感覚がつかめません・・・。
    >ダイキンさんにはセンサー延長キットはあります。
    >ただし機種によっては取り付け不可だそうです。
    >一度伺ってみてはいかがでしょうか。
    すでにあったとは知りませんでしたので、さっそく問い合わせてみました。
    が、私が使用している機種では部品自体ありませんでした。
    残念です。
    関西では、未だに断熱性や気密性の重要度がなかなか理解されないことが多いです。
    また建売となれば、基準さえクリアすればすごい建物だというような謳い文句になっており、基準が低いことに対してはあまり関心が持たれません。
    少しでも実体験を元にして、本当の高気密高断熱の重要性が訴えられたらと思います。
    オーブルデザインさんのブログは私の教科書みたいな感じです。
    今後も勉強させて頂きます。

  4. オーブルの浅間です。 より:

    関西の建築士様
    コメントありがとうございます。
    >一応対策として、パソコン用の小さなファンをセンサー付近に置いて強制的に1階床付近の空気を当てて、センサーの温度と室温との誤差を少なくするようにしています。
    新潟県では意外と問題は少ないのです。これは24時間連続してある程度の暖房負荷が必要なため、エアコン設定温度を高くできる為です。
    このブログ家だけはエアコンの出力が正しくでていないので問題になっております。
    >ダイキンにはリモコンにセンサーが付いている機種もあるので、そちらにすればよかったとちょっと後悔しています。
    ダイキンが床下エアコン用にセンサーの延長キットを作ってくれないだろうか・・・と思ったりしています。
    ダイキンさんにはセンサー延長キットはあります。ただし機種によっては取り付け不可だそうです。一度伺ってみてはいかがでしょうか。

  5. オーブルの浅間です。 より:

    車場の家の人様
     コメントありがとうございます。
    >床下内の室温がエアコン設置場所からもっとも遠いところで24-26度くらいであり、30度になることがないのです。
    家に対し異常に大きなエアコンを使えば別ですが、どのメーカーエアコンを使っても床上設置のエアコン床下暖房では、床下の大部分の温度が30度になる事はありません。もしあればそれはあまりにも設備過大計画です。
    >エアコン本体が吹き出し口付近の温度を拾っていると考えると納得がいきます。
    現時点で性能の高い汎用壁掛エアコンではどうしても避けられない事です。ただダイキンさんのセンサー位置は積極的に薦められない場所ですが、使い方である程度カバー出来ます。今回の不具合の家は床下が20度くらいにしかならないので、エアコン自体に何らかの問題があるようです。
    >メインの床下用が改善されればさらに快適になるのでしょうか。
    現在一階の床は不快ではない程度に冷えてると感じます。
    これは伺った時にもお話ししましたが、快適性を追求する時は、24時間連続運転が基本で、深夜電力のみ時+寒くなったときにだけONではどうしてもムラが発生します。AC3台全てONにすると家全体の循環空気も少なくなりより快適になります。
    1階の床が冷えているとの事ですが、とりあえず24時間連続運転を3日間くらい行って頂ければ隅々まで23~25度の床温になります。ご不明点はご連絡頂ければと思います。

  6. 関西の建築士 より:

    はじめまして
    関西でUA値0.34の住宅を設計し実際に住んでいる建築士です。
    個人的にいろいろ調べて床下エアコンを導入しましたが、同じ問題を抱えています。
    一応対策として、パソコン用の小さなファンをセンサー付近に置いて強制的に1階床付近の空気を当てて、センサーの温度と室温との誤差を少なくするようにしています。
    エアコン自体はダイキンが良かったのですが、センサーの位置まで設置した時は気にしていませんでしたが結構重要でした。
    ダイキンにはリモコンにセンサーが付いている機種もあるので、そちらにすればよかったとちょっと後悔しています。
    ダイキンが床下エアコン用にセンサーの延長キットを作ってくれないだろうか・・・と思ったりしています。

  7. 車場の家の人 より:

    我が家の床下用エアコンは今回問題にしている機種とは違うダイキン製ですが、今回の記事を見て腑に落ちたことがありました。
    現在、24時間30度風量最大で使ってますが、床下内の室温がエアコン設置場所からもっとも遠いところで24-26度くらいであり、30度になることがないのです。
    ですが、エアコンの音声案内では[現在の室温30度]となり、高気密高断熱住宅に住んだことがなかったので、こんなものかと思っていました。
    エアコン本体が吹き出し口付近の温度を拾っていると考えると納得がいきます。
    メインの床下用が改善されればさらに快適になるのでしょうか。
    現在一階の床は不快ではない程度に冷えてると感じます。