夏至に暖房運転する床下エアコン??

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2017年 5月 緑字追記 
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。

相変わらず綺麗な床下。だからこそ実測も簡単。

先日お話しした計器類を実測させて頂く家に取付け始めました。
最新兵器は「熱流計」。
これはその面にどのようなベクトルで熱が流れているか測るセンサーです。これを床下スラブ面に設置して実測します。

インターバル5分。ほぼタイムリーなデータが見られる。

そしてスマホでどこにいてもタイムーにチェックすることが可能です。これによって、エアコンの運転モードの最適化もでき、もしエアコンにもオプションの遠隔操作をつければ、自在に温湿度を実測結果に基づきコントロールできます(今はない)。

今回はエアコンの出力を測る訳ではないので吹き出しのみ温湿度センサーを設置。

床下用エアコンに電力計も設置する。電気工事の免許があるのでコンセントボックス内にアクセス出来ることが嬉しい。

測定数時間で既に感心することがありました。スラブの辺部(外周から1.2m)に設置した熱流計が常に4W/m2の熱移動を実測。つまり床下スラブ60m2あれば夏至の日でも約240Wの熱が地面に奪われている(中央部は無視)・・・。今日の雨天の外気温を見ると、ここは再熱除湿を止め暖房運転がよいのでは・・・ということで建て主さんに暖房運転で数日過ごして頂く事にしました。夏至に暖房モードでエアコン運転するって・・・気が狂ったか浅間は・・・と思われそうですが、CFに続きまた一つ突き抜けました。元々エアコンの再熱除湿運転とは半分が暖房モードのこと。従って床下用エアコンは暖房運転で床下内に1000Wの熱を送り、その約3/4は床上居住空間に。その熱を冷やしつつ除湿を高効率で行う為に2階のエアコンは弱冷房運転。2台で再熱除湿モードとなり・・・現時点のリビングの温湿度は

室内24度湿度48%(10.4g/m3)・・・この時の外気21℃で湿度90%(16.4g/m3)と

こうなると超高断熱の「緑の家」では常識は邪魔

・・・梅雨時でも頭寒足熱にして低湿高温状態ができております。この低湿度室内環境は建て主さんのご希望で、ピアノの安定性のため・・・との事です。

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コメント

  1. とうちゃん より:

    この時期の暖房運転なら、外気温が高いから消費電力は少なくて済みそうな感じがします。床下の結露の心配がなくなるので理想的ですね。ちょっと、勇気がいるけど、やってみようかな。

  2. 車場 より:

    >>従って床下用エアコンは暖房運転で床下内に1000Wの熱を送り、その約3/4は床上居住空間に。その熱を冷やしつつ除湿を高効率で行う為に2階のエアコンは弱冷房運転。2台で再熱除湿モードとなり・・・
    興奮しました。
    我が家もこの土日でためしてみたいと思います。
    居住空間の方は快適そのものですね。
    床下内は温度湿度はどうなっていたのでしょうか。
    私も消費電力はどうなのか気になりました。

  3. 岩手のM より:

    同じことを先週思いついて、気温も低いため、ここ数日暖房しつつ(灯油熱源)、エアコンで冷房除湿してました。この考えって先進的!?

  4. N より:

    温度が低く除湿がしにくいこの季節に24℃48%
    個室ならまだしも家全体がそうというとお前は何を言ってるんだと言われそうな快適な空間ですね。
    ただ電気代はどうなんでしょうか?冬ではないのでそこまでかからないとは思いますが。