黒崎SAに設置されているミスト拡散器を撮影してから次の寺尾西の家に向かいます。
UA値0.24w/m2Kという超高性能な性能と窓とその大きさ、耐震等級3取得など全てにバランスよく設計した寺西の家です。特に車庫はラーメン構造で設計しておりそのため大開口部がダイナミックですね。簾があるなしはよく考えられており、全部塞ぐと再熱除湿が多くなるし、少ないと温熱のムラが出来やすい・・・。夏仕様は結構難しいです。
湿度に拘りのないときはわざわざ再熱除湿にする必要は低いですが、事情があり湿度を50%以下を維持するときには再熱除湿は必須です。こちら寺尾西の家はピアノのために湿度50%を維持したいととの事です。
ご覧の通りお伺いした時には既に晴れており、強い日差しは夏らしい感じです。
ところが室内は安定した明るさで、ムラが少ないので大変穏やかな照度です。
これが日射遮蔽をすると結構難しく、日射遮蔽したため照明が日中でも必要な家も巷では多く見受けられます。
この大きな窓は北西で、「緑の家」では南に拘らず、その窓先に素敵な風景があればそこが窓になる。
下窓だけ簾があるのがポイントで、上はロールカーテンなので気軽に開閉可能・・・それををあけると海が遠くに見えます。ここは簾を止め多少日射を入れる事で再熱除湿の可動率を減らしたいと思っております。
この均一な明るさ、ムラのない温度。この一枚で設計力がわかるサーモグラフィー。
北西の大開口部・・・ですので熱画像も極めて均一の状態になります。赤いところは人とパソコンで、見事に壁、窓、床、天井の温度差が殆どない・・・。床面、壁、天井は26度で、窓ガラス面のみ29度。
結構凄いところにエアコンがある。耐震等級は3を取得。だから構造材も半端ない大きさ。
吹き抜けの一番上に主冷房用のエアコンが設置されております。
6月はなんと暖房運転をしていたこの寺尾西の家。現在も床下内も冷房はしておりませんので極めて一定でムラなく安定しており、スラブ面で24度・・・。やる前から予想がついてましたが・・・床下エアコンでは冷房しない事が無難で良いと思います。もしするなら再熱除湿(弱冷房除湿含む)か暖房です。
奥にあるエアコンの方向を指さす。責任者が簡単に苦も無く床下に入れる事が重要と20年前から高基礎オンリーの「緑の家」。
床下も広く明るいのが「緑の家」。ここで佐藤さんが鋭い指摘。
ソイルペディアの佐藤さん: 「この構造計算は・・・」
浅間: 「流石です。1階の床が土台より離れているので、水平力が加わったとき、その分のせん断力とモーメント、水平力を別に地震力加えて算定しております」
ですのでその加算力はソフトにはないので手計算ですね。結構ややこしいですから普通はなかなか簡単にはできないでしょう。「緑の家」は高基礎しか作らないのでこのような標準と違う事もなれたものです。
外気の室温、湿気に全く左右されていないフルフラットの室内温湿度。湿度はこの新潟でRH(相対湿度)50%をキープする。
RH(相対湿度)86%の27度でも・・・寺尾西mの家では50%を維持する。
予想通り?寺尾西の家では10分伸びてしまい、建て主さんにもそして前先生にもご迷惑をお掛けしました。お昼は・・・ロケ弁より劣るかも?のコンビニ弁当でこれも先生始めスタッフ、会場の関係者の皆様にご迷惑をお掛けしました。
お疲れ様でした。