今年は東芝と日立のエアコン吹き出し口に温湿度計を取付けて吹き出される空気質を観察しております。すると・・・
日立製(2014年製)と東芝製(2015年の再熱除湿機種)では同じ再熱除湿運転でもやはりちょっと違う制御(SHF)をしているようです。とは言っても東芝は2016年機種からは再熱除湿を取りやめたのであまり意味がないかも・・・。
これを見ると夏期床下エアコンで暖房をしてもよいと思ってしまう。
ほぼ一ヶ月Ua値が0.25w/m2Kのとても高い断熱性能のある家で運転させました。
すると日立製は温風を吹く時間があり45℃を超える温風運転をしていることがわかります。一方東芝製はほぼ一定の温度で吹き出します。ほぼ同じエアコンの設定温度(日立26.0℃、東芝26.5℃)であっても吹き出される平均温度は日立の方が2℃高くなります。実はこの2℃は大変大きな数値で、その近くで静止していると東芝寒く感じるのに、日立は寒いと感じません。制御温度の安定性は東芝ですが、感覚的な快適性は日立です。また吹き出される空気の露点温度は日立のエアコンの方が東芝より平均で2℃低く、つまり日立の方が吹き出し温度が高いのに露点温度が低い=乾いた冷たくない空気(平均)となり、この差が除湿量の差となります。両機種の推奨帖数カテゴリーがちがうので一概に言えませんが、拙宅でも日立と東芝のエアコンで運転で同様の感覚です。日立の再熱除湿運転の設定がよい感じですね。この実測結果から今後も日立を標準仕様にしたいと思っております。
ただ・・・以前のサーモグラフィーではセンサー位置によっては測定結果が変わる事を常に頭の片隅におくことも確認する必要があるでしょう。
昨年の東芝製エアコンは再熱除湿搭載の最後機種(主力の機種において)
東芝製エアコンのよいところは・・・
なんと言ってもデュアルコンプレッサーの利点である低出力時の低温冷媒です。この時消費電力60Wでしっかり冷風(15℃~20℃)を出してくれます。この時に同じ設定温度で再熱除湿運転をすると250W かかりますから、湿気を気にしなければ1/4の電気代である冷房運転がよいでしょう。