次は寒冷地用エアコンを使った場合の内容と前回伝えたが、今日は東京で雪模様とのことで、東京における床下エアコンの選定を考えてみたい。
上のグラフで新潟県と大きく違うのは、外気温が3度以上の時には晴天で3度未満における負荷の2/3としたことである(夜間と日中の比率2:1)。
しかも外気温1度以下の時に雪が降っているときの想定であり夜間の非降雪ではない。
つまり今日のような雪が降っている時のシミュレーションである。
家の性能条件を前回と同じくU値は0.3w/m2K以下でこれを以前のQ値に換算すると0.9w/m2Kとなる。大凡Q値1.0とすると簡単なのでその値で計算すると延べ床面積140m2(39坪)で普通の厳寒期で外気0℃とすると3.4kwの暖房能力を必要とする。
選定したエアコンは・・・
10帖エアコンでRAS-X28Hである。
カタログによると低温時能力でも5.5kwもあり、雪の降らない時の東京では、このエアコン1台で余裕で暖房可能。しかし外気温が氷点下になると雪の影響が少ない東京でもNGになる。
結論としては、東京で雪が降る回数は2から3回(しかも24時間)だから、新潟県と同じ考え方ではあまりにもスペックオーバーなのでこの10帖用エアコンで家中を暖める計画をしても良いと思う。ただし南窓はなく、また周囲建物環境で冬期日中に日が入らない家は、この10帖用1台であると効率が悪くなり、温度ムラも大きいので、「緑の家」と同じ考え方で6帖用エアコン1台をプラスして暖房計画することが良い。つまり1台は主冷房用エアコンを冬は暖房用に兼用するやり方である。
その4に続く。
コメント
お返事ありがとうございます。
見落としだったんですね。何か理由があるのかと思い、お聞きしました。
極端に左に傾けたりすれば、確かに、何が起きるか解らないのと見た目も悪くなりますね。取付予定場所が左ドレンになりそうなので、やって貰うにしても気が付かないレベルにとどめておきます。
他のメリットは、多分アレだと解るのですが、どのようにメリットがあるのかをお聞きしたいのでブログを楽しみに待っています。
ブログいつも楽しく読まさせて頂いています。
高気密高断熱住宅を建築中でそろそろ壁掛けエアコンの選定をしようとしていて、先生のブログを読んで、日立と決めていましたが出力の点で疑問があったので、質問させてください。
この日立のカタログ比較表にある
(12畳用、200V)RAS-X36H2
(14畳用、200V)RAS-X40H2
で、先生は、14畳がお勧めと別記事で書かれていますが、
12畳用のものも
低温暖房能力(8.3kwか8.4kwの違い)や
暖房の最高出力(11.2kwか11.4kW)
が、ほぼ同スペックで差が殆ど無いように思うのですが、14畳を勧められる理由を教えてください。
冷房の最高出力の差でしょうか?
それとも金額差が殆ど無いからとかでしょうか?
あと、日立のエアコン取付で興味深い動画を見つけましたが、どう思われますか?
確かに理にかなっており、左に少し傾けて左から排水する様にした方が良い様に思います。
https://www.youtube.com/watch?v=LT5uupsTO4k&feature=youtu.be
ご教授よろしくお願いします。
りき様
コメントありがとうございます。
>暖房の最高出力(11.2kwか11.4kW)
が、ほぼ同スペックで差が殆ど無いように思うのですが、14畳を勧められる理由を教えてください。
冷房の最高出力の差でしょうか?
それとも金額差が殆ど無いからとかでしょうか?
36型200Vがある事に気づきませんでした。
元々日立のエアコンを含み一般的に200V機種があるのは40型(14畳)以上が多く、200V機種の方が効率が良いとされております。日立もRAS-X○○F(2018年度)以前は14畳以上でないと200V機種は一般地域用としてはありませんでした。その次年度のH(2019年度)機種から36型でも200V機種が採用され、40型機種と同じ個体が使われていると想像出来ます。
つまり36型(12畳用)200Vなら40型と同じなので良いと思います。私なら金額が違わなければ床下用エアコンは余力のある40型と選ぶと思います。
>左に少し傾けて左から排水する様にした方が良い様に思います。
これはわかりませんが、メーカー標準施工から外れる事を私どもはお勧めすることはできません。違う不具合や美観状の問題もあります。
またカビにくくなるとこの動画では何度も言っておりますが、傾けることでカビがはえ難くなるかかどうかは実測しないとわかりません。ただし傾けることで湿気戻りはある程度防げます。
ちょうどドレンのカビのことについて他のメリットが今期機種からありますので、ブログで案内します。