こちらは今年1月半ばから行っているエアコンの不具合の原因特定作業。
今日ようやく原因が特定され自身で目視できた。
原因は室内機熱交換器内の冷媒漏れである。
写真のピンク色の示すところよく見てほしい。濡れているような跡が残っている。これは暖房運転直後の室内機をバラシ、内部熱交換器を取外して普段は見ることが出来ない内部のフィン部分の写真。冷媒はR32で最新の冷媒代換えフロンガスである。通常このガスは常温で気体のため、漏れてもその跡が残らない。ではなぜ濡れているのかというと、冷媒がコンプレッサーで圧縮されるときに、コンプレッサーが摩耗しないように油が混合されている(2ストエンジンと同じ)。よって冷媒が抜けたところには油染みが付くという仕掛け。冷房中は結露水でわからないが、暖房後にこのような濡れ跡があるとほぼ間違い無く冷媒漏れ・・・。
先回の調査では施工した場所が疑われたが、今回の分解ではっきりした。原因はエアコン本体で室内機の熱交換機であった。
この漏れは複数の年代で且つ複数の機種(わかっているだけで3年代機種)で起こっているので、相当根深い問題である。
つまり東芝製エアコンの基本設計になにか問題があるか、生産工場の品質がとても悪いのかのどちらか。
東芝さん・・・一体何がどうしてしまったの?※
※・・・今年パナソニックさんも2台の冷媒漏れあり、日立さんはコンプレッサー停止が1台。日本の家電品質がおかしい・・・。
さらに・・・こちらの錆は漏れの直接の原因ではないかもしれないが、この2年で発生する酷い錆で「設計寿命10年」と言えるのだろうか?
上の写真をアップすると・・・
酷い錆・・・。
何がさびているかというと、実はアルミフィンの端部にある亜鉛メッキ鉄板だと思われる。
こんな100%濡れて湿気が高いところに、こんな錆びやすいメッキの鋼板を使って良いのだろうか?因みに固定用ビスはステンレスだった。
実は東芝さんの器機で数年前にこの錆が原因でドレン水が室内機でつまり水漏れの事故があった。この錆にはそのような危険性があるはず。
コメント
西松 央様
コメントありがとうございます。
>果たして改善された機種はあるのでしょうか?
申し訳ありませんが、わかりません。
>熱交換器の側板に何故鉄を使うのか疑問です。
仰せのとおりです。仮にスチールでももっと耐久性のある表面処理を施せばよいと思いますが・・・。
本日の日経XTECHのウエブ版にも、三菱電機の業務用エアコンにもカタログ記載と実態の乖離疑惑があるのでは・・・との記事がありました。今後建物の高断熱化が進み冷房時間が長くなることが予想されますが、多少コストアップでも良いので耐久性の改善と品質向上をメーカーにお願いしたいと願っております。
2002年製ダイキン天井埋込室内機(C28CCV)でも同じ問題を経験しています。
エアコン設置から20年目になりますが、昨年3回目の熱交換器交換をしました。
鉄製の側板が腐食し、その近辺で冷媒漏れが起きます。熱交換器の寿命は6年程です。
我が家では1台のエアコンで全館連続冷暖房をしています。冷房期間は2階のエアコンを3ヶ月近く連続運転し、冬は1階のエアコンを連続運転します。年間のエアコン稼働時間は冷房、暖房それぞれ2,000時間を超えます。
熱交換器の腐食が起きるのは当然ながら2階の冷房用エアコンです。1階の暖房用エアコンは全く問題ありません(1階、2階とも同じ機種です)。
熱交換器の側板に何故鉄を使うのか疑問です。専門家でない為、鉄製の側板が原因かは分かりませんが、異種金属を増やせば、腐食の可能性が高まるのは明らかと思います。
6年に1回、温暖化ガスを大気に放出している事にも罪悪感を感じます。
コストが多少高くても、腐食による冷媒漏れを起こさない熱交換器を望みます。
そろそろ買い替えの時期になっているので、代替機を検討し始めていますが、果たして改善された機種はあるのでしょうか?メーカーに連絡しても通り一遍の回答しか戻ってこないのが現実です。