本当は米ヒバにしたいが、土台がヒノキな訳
 お詫びして訂正。

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この写真は土台ではないが、「緑の家」の造り付けのテーブルは米ヒバが多い。米ヒバは大好きな木材の一つ。

2020.04.11追記訂正
大変申し訳ありませんでした。パソコンに数値入力する前にもう一度確認すると・・・私の間違いでめり込みの基準強度が7.8N/mm2なのは製材のみで、集成材はまだ6.0N/mm2のままです。ここにお詫びして訂正します。以下は昨日のアップした内容です。

また一つ、予言した考えたとおり・・・

米ヒバの強度分類がめり込みの強度も含め、ヒノキと同等の分類に指定された。

今から10年前まで(2010年)「緑の家」の標準土台は米ヒバの集成材であった。しかし2011年頃から順次ヒノキの集成材に変わった。この理由は6年前の↓のブログ書いている。

本当はヒバにしたいが、土台がヒノキなわけ・・・
国・JASで決められている各木材の強度。 上の図のように米ヒバはヒノキに比べ全て圧縮・曲げの機械的性質が上回っている事...
このブログで米ヒバのめり込みはヒノキより大きいので変えた・・・と書いている。

最近構造計算中に調べ物がありネット閲覧していると・・・

あれっ、

あれっ、

ああーいつの間に・・・

雪国ではこの差が柱の断面を決めてしまう。何故土台ではなく柱なのか?は自身で構造計算するとわかる。

今まで米ヒバのめり込み基準強度は杉やベイツガと同じ分類の6.0N/mm2に分類されていたが、上の表のとおりヒノキと同じ7.8N/mm2に引き上げられている。

やっぱり・・・10年以上前から実際その木を加工し使っていた経験上、ヒノキよりどちらかというと米ヒバの方がめり込み強度(繊維に対し直角方向)がある事を体感していた。木を自分の手で米ヒバ加工した人にはわかるのである。だから実際自分の手で加工する事は大事。

さて気になるのはいつ法令により引き上げられていたのか?である。

最後の樹種としてさらっと紛れ込んである。これは見逃すだろう。そもそも今まではイエローシーダーという表記だったような・・・。

するとこの表を見る限り・・・今から3年前の告示最終改定時のようだ。

うーーん、私のような木造の構造を普段から計算している実務者であっても、このような法改正は見落とす事がある。このわずかな改正など誰が気づくのであろうかと思う。今回は強度が引き上げられる改正だから問題はないが、強度が引き下げられる改正が行われていたとなるとそれは怖い事。

何故引き上げられたかのソースも探すと・・・

平成10年(1999年)には既に研究論文が森林総合研究所さんから出ていたこともわかる。つまりこのような報告が公にされてから、20年ほどかかって法改正が行われた事がわかる。少し遅いよね・・・。この研究論文がわかっていたなら、土台の材種を米ヒバからヒノキに変える必要はなかったかもしれない。

「緑の家」は家の柱を固め支える大事な土台をもう25年前からこのように拘っているのであるし、25年前に決めた樹種が23年後に法で国によって認められる。いつも事であるが自慢させて頂きたい。

米ヒバ集成材の土台。米ヒバの弱点である変形が大きいこと、節の多いことを、集成材を使う事で解決している。

集成材を使うのは超高気密住宅の場合、土台が設置後ねじれると気密性がなくなる。しかも建物最下部気密性は最も重要である。しかし米ヒバは別名スクリューウッドと呼ばれるくらい乾燥時に捻れてしまう特性を持つ。捻れると基礎との隙間がパッキンでは防げず気密が破壊される。また土台のような中断面では完全乾燥は難しくコストもかかるので、集成材としてラミナで完全乾燥してねじれを抑えるほうが合理的。米ヒバ集成材は超高気密住宅にはふさわしい材料である。

土台には製材の米ヒバはねじれるので超高気密の家では集成材以外は使えない。従って当面ヒノキの集成材の土台となる。2020.04.11訂正

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