温熱環境測り隊 報告 冬編 4

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司会進行と今回の実質幹事になって頂いたインテグラルの笑顔の素敵なFさんです。

ありがとうございます。

で・・・私の報告です。

内容は冬の「基礎内断熱で床下暖房した時の熱流量の測定」で、

私の結論は

「床下エアコンは省エネではない」

「思っていた以上の熱が基礎から外部に移動している」

「内断熱の仕方を工夫する必要がある」

「地域環境によって断熱の方法は総合的に考えることが重要」

との話をさせて頂きました。

床下暖房が省エネで無い事は床下暖房をする前からわかっていたことで、このブログでも再三再四申し上げております。

省エネでない床下暖房を超高断熱住宅と同時に薦める事は・・・浅間は2枚舌か?

と言われそうですが、その点も以前から申し上げており、

2008年から床下暖房を積極的に採用したのは、

「20年もすれば人の性能が変わるから」

という理由が一番大きいです。詳しくは床下暖房のカテゴリーを全てお読み頂ければわかるかと思います。家は楽しく暮らす道具(器)です。超快適性が簡単に手に入る床下暖房は多少省エネで無くとも、今は最も大事なシステムです。

さて最後に・・・

最近、基礎断熱は全て外断熱としてスラブ下に断熱材を敷き込まないと熱が逃げ易いとの情報が、北の地方からもたらされておりますが、何度も何度も言っております。

断熱性能だけで家が建つわけではありません。家造りの最優先事項は「構造の長期安全性」に尽きます。断熱さえ良ければ後は多少のことは良い・・・ではないと思います。

その構造部材は建物の下の方から申し上げると

地盤面(土や石のこと)

基礎(コンクリ-トのこと)

軸組(柱や梁、土台等の木)

屋根(瓦と金属)

となります。

この中に今度は「樹脂発泡系断熱材」が100mm加わると言ったら誰もが?ですね。

蟻でもかじることが出来そうな石油由来の素材が土と同じか?

その?を無視して凶暴のイエ白アリがいる温暖地でも、防白あり薬剤処理さえすれば土の中に埋めた樹脂発泡断熱材は長期間大丈夫とうそぶいて薦めているシステムがあり、大変危惧されます。

きっと20年後に被害にあってから

「想定外だった」

となるのでしょうね。

確か・・・30年ほど前、基礎外断熱が北海道からもたらされ、そのまま採用した家で白アリ被害にあったのち、急に「本州は基礎内断熱も標準施工」と訂正したシステムを私は知っています。

はっきりと言います。

樹脂発泡系断熱材は、まだ構造材としての安定性に疑問がある素材なので、温暖地での利用(構造材を兼ねる利用)は止めるべきです。そもそも発泡系断熱材は指定構造材として建築基法文にないはずでは・・・。

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