エアコンの機種選択 

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今日は「緑の家」で選択した冷暖房エアコンの実測をご紹介いたします。

エアコン選択方法は既に何度も申しあげたのですが、今回の測定で実証します。

エアコン選定を間違うと・・・

DSCF6129

事務所建物2階の住居に設置している東芝製エアコン。東芝製エアコンは暖房時の霜取りが弱い。やはり夏用がメインの可変コンプレッサーといえる。

このように室外機に霜が沢山付いて効率が下がります(メーカー、機種によって霜取りのシステムが違うが・・・)。

ですので暖房時をメインとした床下エアコンの機種選択方法は、先回お話ししたとおり低温時の最大能力の半分以下にその家の最大暖房負荷がおさまっている事が肝心です(新潟県部平野部)。このことを知らないで最大能力まで頼ったエアコン一台での選定では、

・極寒日のいざというときに温まらない

・電気代が高い

・霜が多量につく

ということになります。

さて・・・

実測した「寺尾西の家」からエアコンの選定状況を確認してみましょう。

寺尾西の家で氷点下2度時の最大負荷は約3600wです。

今回設定した日立のRAS-X40E2の低温時の最大能力は8400wですから

3600/8400=0.43

で半分以下になっていますね。

今冬の寺尾西の家ではこの床下用エアコン1台で行っており、その実測結果を下のグラフで示します。期間は真冬時期になった11月から2月3日までの消費電力で出力状態を推測します。

6431

寺尾西の家の床下エアコンは日立RAS-X40E2。 これ1台で今年は運用している。コンプレッサーOFF時の50W以下の時はそのデータを間引いて平均消費電力を算出。赤線が定格時、緑色が実際の平均消費電力です。

このRAS-X40E2の定格暖房時の消費電力が930wで実際使用中の平均消費電力が750w。

無論この機種の最大消費電力3830wには一度も到達することがなくこの冬を終えようとしております。

定格暖房時の消費電力に対する実際の消費電力は0.8となりもし外気温が7度なら所謂部分負荷率80%です。この負荷率がポイントで、負荷率50%~80%までが殆どエアコンで効率が高くなる場所で、ここでより多くの時間を運転させる機種を選ぶ事が、電気代が安価にしかも霜も付きにくくなるのです。

ただしこの時期は平均外気温が7度より低いことは間違いないので、出力が7度時より下がり負荷率も下がります。よって実際の部分負荷率は0.8より少なくなりますから理想的な機種選定といえます。

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