「緑の家」のA(As)グレードとBグレードの基礎 その1

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「緑の家」には断熱性能がほぼ同じで基礎構造と床下の高さや窓交換が出来るサッシ納まりの違いで7年前からAグレードとBグレードが有りますが、この度連載した実測でその違いもハッキリわかりました。

上がBグレードの基礎から逃げる熱の分布です。下がA(As)グレードから逃げる熱の分布です。両方の色に惑わされずに色の分布と温度数値に注意してください。

「緑の家」Bグレードの基礎部分の熱画像。外気温5度。晴れ、15時の東面基礎。

A(As)グレードの基礎。外気温0度 晴れ 17時30分の西面

A(As)グレードの方が基礎の熱分布に大きな差が生まれておりません。これはたぶん一番大きな影響を受ける地面と基礎の接触部に外断熱を施してあるからです。一番逃げる部分をキチッと抑えると、残りの部分のコンクリートは均一の放熱になります。因みに基礎表面熱伝達抵抗は0.11で、コンクリートの熱貫流率は1.6W/(m・k)・・・。

「緑の家」の上位仕様のA(As)グレードは基礎外に断熱材がある。ここがポイント。ピンク色が断熱材がある部分。またアンカーボルトの熱橋対策も留意した壁断熱材の配置。

「緑の家」のBグレードの基礎は価格を重視して基礎外には断熱材がない。

この実測を行う7年前から既にこのような予想されていたので、基礎断熱と白アリ予防と同時にコスト、見た目など勘案して新潟県ではベストなバランスだと思われるA(As)グレードの基礎形状を作りました。

手前味噌ですが、大変よい選択だったと思われます。

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