先日伺った「緑の家」のスラブの温度をサーモグラフィーで見ても、寺尾西の家と同じ傾向です。外周部から約2mを超えると一段熱流量が小さくなります。
これはやはり雨や雪の湿り気等で外周部の地面の熱伝導率が高いのだと推察されます。
一方スラブ中央部は断熱材が下に敷き込まれなくとも基礎内断熱の場合は、特にほぼ影響はありまえん。10年以上前の14年基準国のマニュアルに記載されている熱貫流率の式で、外周廻り1mとそれ以外とに分ける事は妥当性があることがわかりますが、25年基準の中央部の熱貫流率は無視出来る規定は流石に考え直す方向でお願いしたいと思います。
さて・・・
「緑の家」の床下エアコン暖房は静圧差で床下から1階へ吹き出す仕組みですが、そのため狭い空間でも暖気が行き渡る事になります。
例えばこの画像からも読み取れます。
基礎立ち上がりで構造区画された床下内にも暖気はほぼ均等にながれています。
黒く照明が消えている空間がリビング(家族の間)ですが、その部分の熱画像は先日ご紹介したとおり・・・
全くといってよいほど均一になります。区画は丁度上の写真のサッシとサッシ間になりますが、左右の床温度は全く差が見られません。大変良い結果です。
このように「緑の家」が様々な家で簡単に熱画層で検証できる最大の原因は・・・
高い基礎
だからです。
検証が簡単にできる事・・・つまりメンテナンスも簡単にできるということです。これって30年以上も使う住居で最も大事な事だと私は20年以上前から感じており、20年間皆様にお勧めしている仕様です。