南雄三さんの講師は面白い。CASBEE講習会から

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昨日、いつもお世話になっている、見附市の上野住宅建材さん主催で、CASBEE講習会※を受けてきました。3年程前から興味があったのですが、機会がなくこの度初めて講習会に参加しました。何しろ講師があの高気密高断熱で有名な「南雄三」氏だったので、きっと面白いと思い楽しみに出かけました。

やはり過激なトークとジョークで、「こんなのくその役にも立たない」という言葉を3回も発せられて、ここで笑いだろうと思ったのですが、会場は「しーん」という感じでした。私は最前列で小声で笑っていました。この真面目さが新潟県人なのか、中水を使った事がないのでピンとこなかったのか不明ですが、どこが役に立たないかというと、CASBEEの評価では中水利用で80L程度のタンクを設置すると評価があがるのです。しかし、南講師を含む我々中水実務者は、80Lのタンクでは役に立たない事を良く知ってます。普通2000Lくらいは必要です。なぜなら中水(雨水貯蔵)を庭の散水用に考えると、雨の適度に降るときは、この中水は必要ありません。この適度な雨でも80Lを超えると全て雨水を捨てます。しかしいざ雨が降らなくなった盛夏に、庭が散布用としてこの中水を使うと、80Lでは1回散布用もありません。庭散布は、少し小さい庭でも、車の洗車でも100~200L/回くらいは必要です。そして盛夏の雨がない時は10日くらい平気で晴れが続きますので、10日で中水はなくなってしまいますからね。せめて中水が効果を発する盛夏くらいは使えないと意味がないでしょう!(だって他の季節では庭に水散布はほとんど必要無いからね。プランターが多くある家は効果あるかも。またトイレ用に使う中水システムは効果あり。この中水を使うという意識が負荷を減らすのだね。きっと。)

さて、CASBEEが役にたたないかというと、これは 現在の良い評価システムです。日本での建物の20世紀のキーワードはあたらいい構造や生命の安全性、後半でゆとりと快適性でした。しかし今世紀はとにかく「環境」がキーワードです。その環境性能で評価するCASBEEは、世界的にも注目を集めており、評価分母に「環境負荷」が来るという今までにない環境評価手法です。これを世にお送り出すためにご尽力された方に拍手します。

早速拙宅をこのCASBEで評価して見ました。ちょっと甘めの解釈で評価すると最高ランクのSです。拍手!!拙宅では環境負荷を大きく低減する「太陽光発電、太陽光給湯、エコキュート」はありませんが、大きな木の植樹や、植え込みの木の多さ、雨水利用(屋上菜園)でよい評価となります。

※CASBEEとは・・・建物を環境性能で評価しランク付けする手法。2001年に国土交通省の主導でIBECが委員会を設置しまとめた。委員会委員長は、元建築学会会長の村上周三博士。評価方法はQ/LでQは建物の質、Lは環境負荷。この評価で大事な事は、昔みたいに暖房我慢、冷房我慢、お風呂は週2回という我慢生活といわれる行為だけで環境負荷を減らすばかりでは良い評価とならない。今の快適性を維持しながら、環境負荷をできる限り減らそうという現実性が伴うところに価値がある。

浅間邸のCASBEE評価。たいした家ではありませんが、環境との調和、緑地や植樹の多さ、外壁の自然素材や塀も新潟県産の石を積み上げて造っている擁壁が、環境負荷を減らすとCASBEEでは評価されます。

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