外壁が木の「緑の家」が着工①

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ターシャ・デューダの家に憧れ、昨年から薦めてきた外壁に木を採用した「緑の家」が三条市で着工した。外壁が木の家は、「緑の家」が目指すお勧め外壁である中霧島壁と双頭になる素材。加えて建設地の地域性を加味した耐雪2mを確保。完成がとても楽しみである。また、同じ三条市で内部のインテリアがターシャ・デューダ風の家の着工も間近。こちらも楽しみである。

写真は拙宅の外壁と玄関戸部分。同じ時期にリフォームで新調したが、ご覧の通り外壁は、グレーになって来ているが、玄関戸はリボスオイルふき取りを2回したのでまだ新品の色を残している。これだけで見ると、オイルふき取りがよさそうに見える。がしかし、近くで見ると、玄関戸のほうはところどころグレーのまだらがありなんとなく表面もやわらかさがない。これを見て家族は、「やっぱりオイルをふき取りしなければ良かった。無塗装の木の感じのほうが良い!!」と言う。確かに私もそう思うのである。ではなぜオイルを塗ったかと言うと、玄関戸は可動する部分。一方外壁は固定部分。可動する部分は、自然素材の特徴である木の伸び縮みがあると、可動に支障きたしてしまう。そこでこの厚さ60mmもある木の戸(スェエーデン製)は、ある工夫がしてある。それは表面が無垢の木が貼ってあるが、中は断熱材があり1mm程度のアルミ板が2枚入っている。表面の木の厚さは数ミリしかないので、劣化をなるべく防止したい。この薄い木を長持ちさせるため、質感と見た目より耐劣化を選んだ。

更に玄関戸こだわりは、玄関戸のガラスがトーメイであること。日本の住宅玄関戸に使われるガラスは99%不透明。しかし思い出してほしい。数十年前、木の外壁が主流だったころの家の玄関戸は、トーメイだった。一部下のほうは曇りガラスのところもあったが、多くはトーメイガラスだった。そういえば米国のドラマに出てくる普通の一戸建て住宅の玄関戸(内開きが多い)はほとんどがトーメイガラス。鍵を開ける前に相手の顔が見えるというもの(だからついつい、バルコニーの戸と勘違いして見ている)。このわけは、米国の普通の一戸建て住宅の多くが、建物の前に庭がある。その綺麗な庭も見えるという事を優先しているのであろう。前庭があると言うことは逆に道路からは距離があるのでトーメイでも問題ない。米国でも集合住宅ではガラスすらなく、完全に防犯性にウエイトをおいている。日本でも集合住宅は防犯性が大事。勿論、玄関戸の外は、廊下だけだから「見える」必要性がない。そう考えるとせっかく綺麗なアプローチがあるなら、玄関戸はトーメイが良いのではとなる。特に小さな敷地ほどせっかくのアプローチを緑で飾り活かすなら玄関戸のガラスは、トーメイがお勧め。特に南向き敷地に建つ家は、南側にお庭が配置されるので、そのお庭を楽しむことができる。この考えが極端になると、南のバルコニーサッシが玄関をかねる家になる。無論、ガラスが大きくトーメイであれば、玄関内も明るい。気をつけることは、ガラスが大きい場合は、強化ガラスか防犯ガラスがよい。

写真の玄関戸のガラスを見てもらうとわかるとおり、ガラスに景色が反射して、中が見えない。そうこのガラスは3層になっており、第一層目が強化ガラス、二、三層目が金属膜コーティング複層ガラス(所謂ハーフミラー)であるので、昼間はそのままでも中が見えにくい。夜は見えるのでカーテンか、プランに工夫が必要。既にこの扉で5棟の実績があり評判は良い。

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