サーモグラフィーでは測れない窓の性能。

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ある「緑の家」の1月のサーモ画像です。

こちらのサーモグラフィーで注目する部分は無論熱橋であるCですが、他に面白い部分も撮れましたのでお伝えします。

それはAとBです。

このAとBは同じ窓ガラスまのですが、温度がくっきりとある境目で分れております。

それは・・・その窓に映り込んだ屋根の庇と青空の境目です。

窓の性能がサーモグラフィーではわからない一例です。同じガラスなのにこんなに性能が違うはずが一般的には考え難いでしょう。写真右際にある窓は庇が写りこんでいないため外壁より温度が低くなっておりますが、実際は壁の温度が低い事は明らかです。これは窓ガラスが写っている赤外線の影響を受けているためです。

よって窓ガラスのU値(熱の逃げ方)はサーモグラフィーではキチッと認識出来ないと考えていると以前も申し上げました。その裏付け写真ですね。

Cの熱橋は丁度この真裏に直行する基礎があって、その基礎の延長線上にCが存在しているので、丁度熱交換フィンのような感じに偶然なってしまいました。

構造的にこの方が安定するので今回は仕方ないですが、なるべく避けたい基礎計画です。

建物の外観をサーモグラフィーで撮影して室内から逃げる熱を知ろうとするのであれば、曇天日か夜間の方が正確です。それでも他の赤外線の影響受けやすいので注意する必要があるでしょう。

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