許容応力度設計のバイブル本が「全面改定」されこの4月に出版されました。
建築基準法は変わっていないのですが、この本の内容が変わるということは、耐性性の法律が変わったに等しい事になります。よってなんとかこのセミナーを拝聴するため新幹線にのります。
上越新幹線の新潟から前橋(高崎)までは、トンネル区間が半分をしめ、驚く事にこのトンネル内ではスマホが今でも圏外になります。WiFiでなく所謂携帯電波が遮断されているのです。この時勢に全く合っていないことで、東海道新幹線を使っている人から見れば信じられない事でしょう。
ですので、このレポートもトンネルに入る前の浦佐につくまでアップして、その1時間弱後の高崎を過ぎてからようやく再開できます。
ところで今回のセミナーは3時間・・・新幹線の往復が約5時間なのでなんともです。
もしこれが超高断熱のセミナーだったら行かないと思いますが、実質的に構造の法律が変わるようなインパクトがあるバイブル本のセミナーなので、ここは時間を作ってまで出向くわけです。
建て主さんには「耐震性?当たり前」とのつまらない話だと思いますが、世の中の木造住宅においてまだまだ熟成していないのがこの耐震計画です。特に豊かに見える空間の建物ほどその耐震計画は突然難しくなり、一つとして同じものがない「緑の家」は鍛錬を欠かせない毎日です。
さらに続きます・・・。
燕三条の駅舎にある立ち食いソバ屋さん。特別おいしいことはないとわかっているのに、
あの匂いは食欲を誘うのですね~。
つい食券を買ってしまいました。
冷やしキツネうどん・・・
夏は冷やし系・・・。
うーん お・い・し・い
・・・
帰りの新幹線です。
今日の内容は意外と聞けましたが・・・
前出版の2008年からの細かい積み上げがほとんどで大きなことはない・・・。
でもそれなりに聞けたかな~。
一番の収穫は、
世間で言われていた筋かいの1.5P、2P時の所定の耐力が厳しいとのうわさが半分は違っていて半分はちょっと正しいことが、実質国が主催するセミナーでしっかり説明されたこと。
さてなにかと申しますと、
下のパワポのように柱間1820㎜に計画した筋かいでも所定の
耐力は得られた・・・とありますね。
筋かいは柱間が910㎜の時は所定の耐力を満たすが、1820㎜の時には所定の耐力満たさないことがあるとの噂が流れておりました。
結論は、BP2という元祖筋かいプレートの時には満たす。また座屈防止をするために壁にボードを貼った場合は満たすとのこと。確かに筋かいのまま露出でつかう計画は普通の設計者はしませんから「問題ない」といえるでしょう。しかしBP2のような柱と横架材(土台)に渡って取り付けるプレート金物ではなく、柱のみに取り付けるような金物ではその噂のようなことになるのでしょうか(「緑の家」ではそのような柱設置型つかっておりません)。無論金物メーカーにはしっかりと運用マニュアルを示して頂きたい・・・。根拠のある紙ベースの情報でかつ発信者が信頼がおける人なのかがこのような構造的問題ではとても重要です。どうも、人づてだけで拡散する情報の共有化には問題もあると思われます。裏づけ調査もなしに影響ある重要な情報を流布する・・・自分が発信元ではないから誤情報でも自分に責任はない・・・と言って。この辺りは最近の大手マスコミと同じ匂いがしますね。このような拡散行為は「技術系実務者」の中にはいないでしょうね。