三条で大きな火事

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三条市内でお寺火災です。

この燃えてしまったお寺の直ぐ後ろが母の実家で、そこから写真を撮りました。

私は昨日関東へ行っておりその帰りのタクシーの中で、市内中心部で煙りが立ち上っているので、運転手に聞いたら・・・

「本寺小路で火災」

との事。調べると福昌寺さんが出火元で出火してから1時間経過した今も(昨夜8時前頃)燃えているとのこと。

この地域は寺町と呼ばれ、お寺様が5件並んで建築されているところで、昔は飲み屋街として賑わっており、家も混み合っているので古くから大火災が度々あります。従って準防火地域という燃えにくい建物の建築のみ許されている三条では特別な地域です。

このため・・・

網戸は軽く融けたが他は殆ど問題ない親戚の家。隣が一番火元に近くてその距離3~4m。一見の何もない感じの外壁は、多分塗膜表面が劣化してダメだろうと思われる。

風上に隣接した親戚の建物は網戸が融けてガラスが割れた程度で難を逃れました。ガラスは準防火地域特有の「網入り」で、このガラスで無ければ類炎を免れなかったでしょう。もっと火元に近い隣も同様で、雪止めの壁と網入りガラス窓があったので奇跡的に延焼を免れました。

火から守った落雪留めの衝立。地上から6mのところにある。

火元のお寺様は本堂から出火。本堂は鉄骨の準耐火建築と思われますが、内部の多量の木を使うという特性上、火柱が一時30m以上になり周囲には避難指示が出されたと思われます。

飴のように曲がる屋根材。

鉄の融点は1500度を超えるので流石に溶けはしていないが、高温のなかの水による急冷のため脆く、錆だらけ。

全てが焼け崩れた本堂。

何しろ運がよかったのは、昨夜は風が殆どなかったこと。

人の拳ほどある火の粉が100m以上先の道に今も転がっており、これが屋根に着陸して風があれば、瓦内に侵入後、鞴のような風で命を吹き込まれ再び火の悪魔と化します。それがなかった分、今回は運がよかったと言えます。

100m以上離れた道に今も残る火の粉の残骸。当時は真っ赤になって降り注いでいたようだ。

普段は準防火地域の建築をコストが高すぎると申しあげておりますが、いざ火災となった時には、その高価な網入りガラスの防火窓が財産と命を守ります。

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