Aグレードの関屋の家 実施設計終了

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モイスによる防火を考えたが、優先順位が変わり通常の「緑の家」の防火構造になる予定。鉛直構面の軸組は筋かいによる耐力壁で、これだけで綺麗な配置とわかる。

積雪1mで耐震等級3相当、超高断熱Ua値0.25w/m2K(計算中)の関屋の家の設計が昨日終了しました。

細かい点は若干残っておりますが、全体としての設計を終了しました。

耐震等級3でも7帖程度の吹抜けは普通に設計。最近少なくなった寄せ棟屋根は、近隣に優しい配慮から。

関屋の家は、準防火地域という燃えにくい建物が指定された地域になります。

この点からAグレードでもトリプルサッシを使う事ができず、ペアガラスの防火サッシとなります。そのためUa値は0.25~0.27w/m2k程度と予想されます。「緑の家」の仕様とは物で決まるのではなく、「基本的考え方」のことであり、条件によって同じものが一つも無い家になっていますね。

また7帖程度吹抜けがあり耐雪1mで耐震等級3を取得する事は、様々な制限があります。基本設計では耐震等級2が精一杯と思われておりましたが、実施設計で等級3を確認出来ました。

また、Aグレードの特徴である床下1.4mは必要ないとの事でAグレードでも床下1.0mとなっております。

家を真下からみた絵。
中央の平べったい基礎はスラブ内基礎。薄いグレーは玄関土間。
綺麗な区画割りがされている。

基礎も綺麗に区画され、ダブル配筋のスラブで鉄筋の間隔は概ね200mmと無理はありません。

そして・・・

本格的に各種揮発性化学物質の取り組みを建て主さんと共に優先させたため、床の下地合板はほぼ無垢と変わらない36mm厚の杉パネルです。これは床下暖房を行った時に、一般より暖かくなる床下の空気(30度を超える)に触れて、合板から揮発性有機化合物が放散される事のリスクを減らす意味合いがあり、初の試みです。

更に・・・建築に使用される主材料は無論、副資材(シーリング、気密テープ、塗料、パテ、シーラー、ボンド、接着材、etc)なども全てサンプルを用意して、建て主さんの確認を行って頂きました。そのため耐久打ち合わせが多くなり、設計終了期日も10日も延びてご迷惑もお掛けしておりました。

ようやく完成して・・・ホットしております。

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