論文の大切さ 査読論文 
家庭用エアコンのAPF その1

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エアコン論文の本命きました~。

何時ものようにこれ以後カラーの線や網掛けなどは浅間がわかり易いように論文に勝手に手を加えた。論文執筆者様にはこの場で無礼をお許しを頂きたい。

APFの精度検証・・・と、今までこういった研究がなかった事に不思議さを感じます。

まず始めにのところで、
過去の国内で発表された主だった研究論文にについてふれております(青線)。

今や家庭内で一番電気の消費量が多い設備と言えば

「エアコン」

ですが、このエアコンを買う時に皆さん何を目安に購入しますか?多分・・・

  1. 設置する場所の大きさ
  2. 価格
  3. 性能(省エネ性)
  4. その他(機能)

になると思います。1と2はどんな人でも当たり前に考えますが、最近は3の省エネ性を重視して購入する人が多いと思います。では3の評価はどうするかというと殆どの方が

APF(通年エネルギー消費効率)

で評価すると思います。

某メーカーのカタログから抜粋

そして全てのメーカーカタログには上のような表記があります。

この中で省エネ性を示す数値はこのAPFの下の「7.6」であり、この数値から省エネ達成率が決まります。よって省エネ性能をユーザーが見る時に唯一のカタログ表記になります。私達専門家はこのAPFは参考程度で実は冷暖房時の定格COPをみますが、上の表からはぱっと見てわからないようになっております。

これほどカタログでは大事な記載のAPFなのに、正式に決まった年から11年間も一度も検証されてこなかった事実に驚きます。多分、断続運転や霜がついた時の運転が非常に複雑な為なため誰も手を付けなかったと思われます。下は(一般)日本冷凍空調工業界HPの記載です。

(一般)日本冷凍空調工業界HPから転載

そして実は・・・上の図の右にあるCOP表示はカタログ表記から既に消えております。

さてそんな大事なAPFを、実測で求めたエアコンの実性能から導いた数百点のCOPによってシミュレーションで確認した論文が本論文です。

さてその気になる論文の結果は・・・

上のとおり半分のAPFにしかならなかた・・・との事です。

これはAPFという数値算出方法に問題があるのでは?

実は随分前(2009年時には既に)から「ここ」で予測していたことで、私達が基準とするのはあくまでも定格時COPで、そこから低温時や中間時、最小時、最大時のCOPを参考にしてエアコンの性能を予測しております。それは国のZEHにも使われる建研の評価プログラムのエアコンの性能判定でもCOPが標準です。ではなぜ一般国民だけにAPFを見せるのか???

さて・・・上の結論で「風量合成マトリックス」なる言葉が出てきましたが、この方式が画期的な方法で、それをどのようにして使用・検証したかは「その2」でご説明していきます。こうご期待!

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