ガソリン代や灯油代も高騰しており気温も低かった今年の冬は、雪以上に大変だったかも知れない。
長岡市の気象庁データによると、今年と昨年の2月の日平均気温を比較するとその差に驚く。
しかしそれ以上に驚くのが、日最低気温の比較である(上と同じ期間のデータ)。
今年の2月の日最低気温は常に氷点下であり、その大半が降雪時となる。これはエアコンの効率に大きな影響を与えており、昨年の電気料金からみると大きな差がつくといえる。
「緑の家」では1年目の冬より2年目の冬の方が電気使用量(電気代)が2割ほど下がると言っていたのに、この差であれば2割多くなっているのではないか・・・。
となると・・・アサマは「嘘つき」となるのだが全くそのとおりで外気温によって電気使用量が変わるという基本的な情報をしっかりとお伝えしていない事を反省している。そこで今回
「床下暖房のエアコンバックアップって必要か?」というシリーズでエアコンの特性を詳しく説明をしている。
しかし「緑の家」オーナーさんから聞こえる言葉は暖かい評価が殆どで、
「今年の寒さでも快適だったよ」
「今年は「緑の家」の凄さがわかった」
と言って頂ける事は超高断熱高気密住宅の設計者にとってありがたいことである。
私も27年前とはいえ高気密高断熱の自宅と低断熱の事務所を比較すると、その暖かさの質の違いに驚き感謝している。
ところで・・・
気温や湿度のデータは日平均にすると正しい評価ができないこともある。
下は上のデータの日最高気温として比較したときのグラフ。確かに今年のほうが寒かったとわかるのだが、あまり差のないような感じになる。つまり日平均でみるとあまり差のない最高気温でスポイルされ、体感による寒さ感より少なく感じる。
だからこそデータの取り扱いはとても慎重に行う必要がある。