今年も早1/3を過ぎ残る期間は8ヶ月・・・。
長岡の家は耐雪2.5mで耐震等級3で長期優良住宅を取得した。その認定通知書が長岡市から届いたが、その認定番号を見てちょっと違和感を感じた。
えっ・・・
認定番号10となっている。
という事はこの広い長岡市で既に一年の1/3を過ぎても10棟の長期優良住宅認定しかないということ。このままで推移すると年間予測は一年間で30棟しかない。
長岡市の公開データによると、
平成27年度の一戸建て専用住宅の新築での確認申請数は799棟。併用住宅と共同住宅を含めると810棟(全ての申請専用住宅数は1078件)。
ここから認定された長期優良住宅の割合い(30/810)は4%弱・・・。
広告やチラシ、HPで「全棟長期優良住宅」とか「全棟長期優良住宅対応」とあるのに、実際認定を受けたのは4%となると、ほんのわずかな住宅のみ正規の長期優良住宅となる。
高額の補助金を受ける際には長期優良住宅の認定は必須が多いのだが、それでもこれだけ・・・。
「緑の家」では2016年までの長期優良住宅の認定を受けた家は、全体の2/3くらいあったのだが昨年から1/3くらいに減った。やはり長期優良住宅の社会的授受メリットがすくないのかも・・・。確かに長期優良住宅を認定してもらうためには30万程の費用がかかる(内審査機関に5~9万)。それに対しメリットが少ない。
長期優良住宅に認定されると、大きなメリットとして(2500万の家で10年合計)は・・・
- 不動産所得税の軽減割増し
- 固定資産税の2年間延長減税
- 地震保険の大巾減(耐震等級3の時)
- 登記費用の軽減
1は3万円減税、2は仮に年5万の固定資産税なら5万円の減税、3は10年で6万ほど、4でで2万・・・
合計で約16万で確かに少ない・・・(この他所得税の減税があるがあまり意味なし)
この法律ができた当初は中古取引にも優位になるといわれていたが、10年以上経た今も特にその兆しはない。
では長期優良住宅の認定は意味が無いのか?と聞かれると・・・
やっぱり行政からしっかりと「認定」を受けた家と、認定を受けない「長期優良住宅相当」で終わるのはその社会的価値が違う。「緑の家」でも行政から認定を受けるのに数個の手直し(構造に影響を及ぼさない項目が殆どで書類の書込み修正が多い)がある。「緑の家」でも・・・だ。
巷の申請ではもっと多数の勘違いや不備があると思われるので、建築士として、特に「緑の家」以外は15万円以上持ち出しになっても認定を受けた方が良いと言える。