伊達の家 スチール階段と天の声

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昨日は伊達の家に設置されるスチール階段のチェックに宮城県のフジシマ鉄工所さんに伺ってきた。

朝6時50分頃事務所を出発・・・

宮城県までの移動距離は300キロ弱で休憩無しで10時頃到着。予定では10時30分頃到着予定だったが既に今野建業さんがいらっしゃってすぐにチェックを開始。

スチール製のワーレントラスの階段・・・。トラスの中でも最もシンプルで美しいのはワーレントラスだと私は思っている。以前ご紹介したこちらの橋もワーレントラス↓しかも正三角形。
山並みをバックに赤いトラス橋は大変美しい。

線で出来た物体は3本の線を三角形にする事で安定する。この三角形を連続させてつくった加工物をトラスと呼び、線上の部材には基本的に線に添ったしか力しか起きないため、最小に近い断面で大スパンを飛ばせる。

今回の目的は図面どおり製作されているかを確認すると共に、実際使用した場合の揺れがあるかを確認するため。トラスは基本的に大スパンとなるため移動荷重や衝撃重量での揺れが大きくなる場合がある。だれもが経験していると思うが、橋の上で待っていると大型車両が走ってくると揺れる・・・あれも似たようなこと(共振している)。伊達の家の階高(1階と2階の高さの差)が一般の住宅より800mm高いのでトラスのスパンは5.8mにもなる。これを梁せいにすると160mm程度の部材で支える計画。

200kgをトラス中央に吊った上に衝撃荷重をかけてみる。わずかに震動するが許容範囲。

そこで想定荷重をかけてから人の体重衝撃で揺れるか確認をした。

結果は問題となる揺れは確認出来ずOKであった。ただ・・・部材の接点の溶接が甘い箇所があったので修正を依頼した。

時間が早かったので続いて伊達の家現場に・・・

南側の柱型は目地が逆に美しい・・・まるで石積みを彷彿させるようだ。ALCの上にスマート塗装という30年メンテ不要の仕上げ・・・。

端正で美しいファサードだと見る度に思う。それは建て主さんがとにかく外観重視で網戸というデザインを台無しにする部材等は絶対排除との思い。だから換気扇フードさえももこの面にはない。ただ電線は・・・今後地中配管を検討したい。

スケール感がわかり難いが巾9.5間(17.3m)ある。

内部は塗装真っ最中で塗装屋さんがあっちこっちで忙しく仕事をしている。

こちらの伊達の家も完成見学会を行う予定。

多分・・・10月の中頃でありこのブログで告知する。

巨大な温室土間を持つ伊達の家も土間キッチンを持つ上山の家と同様県外でも見に行く価値はあると思う。

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ここから直接事務所に帰るつもりで高速にのったが、何か胸騒ぎがして帰路途中の福島JCで急遽「上山の家」に向かって新潟と逆方向にハンドルを切った。

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予感は的中・・・

上山の家では樹木の植え込み中でそれに伴って外部水栓や外部照明を決めるその瞬間だった。

木の形や大きさを実際見ないと最終決定の位置を確定できないの事は経験した人ならわかる。

電気屋さん、設備屋さんと打ち合わせをしてしっかり位置を決めてきた。

電気屋さんからは「打ち合わせ出来てよかった」といわれ、

私も「天の声が聞こえたので」・・・と笑って言った。

木を植えると・・・

その瞬間から家らしくなる。

如何でしょうか?いかにも「緑の家」でしょう・・・。

上山の家に立ち寄ったので事務所に到着は午後8時・・・走行距離600kmと長い一日だった。

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