堺市の家 完成チェック その3

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昨日の機内からの空・・・。

この夕日に照らされる低層の雲と、高層の空気が薄いため日中の光で映し出される白い雲。それが重なって見られるのは上空8000m以上だから・・・。そんな大阪からの帰りの空も当分はあまり見ることがないだろう・・・。

貼ったばかりのヒノキの床は艶が無いように見えるが、近づいてみると絹のような控えめの表面。これが数年すると艶が出始める。この節無しヒノキは節有りの2~3倍の価格で特別な素材。

堺市の家ではヒノキの縁甲板の無塗装を使っている。

これは凄い事である。

実は建て替える前の家の床も・・・ヒノキの無塗装でああった。

以前55年経たヒノキの床の艶ぐあいを紹介したが、何を隠そうこの堺市の家の前住宅の床であった。

55年経たヒノキの縁甲板の無塗装の艶。無論特別な手入れはしていない。これは節有り無しに関係ない。

55年住んで・・・そして又ヒノキの無塗装の床を選ぶって事は・・・それだけ良かったことか、悪かった所が少なかったと事だといえる。

これぞ・・・メイドイン日本という無難な素材である。

最近は堅木(ナラ、タモ、カバ等)が流行しているが、その殆どは海外産でタンカーに入れる前に燻蒸処理された木。それに対してヒノキは日本固有の樹種で台湾ヒノキが似ていると言われるが他国にまず見られない国産の木。その木肌を足の裏の皮膚で撫でると・・・この艶が生まれる。まさしく日本らしい木の使い方であり「緑の家」では22年前からの定番。

さて・・・堺市の家はワンルームが故に同じショット写真を紹介することになるが、建て主さんが拘ったのがワンルームの広い特性を活かした区画割りによる照明パターン。

 

約8パターン(2つのリモコンで)はリモコンで、それより細かく制御するにはスマホで・・・。様々なシーンが一つのボタンで行え、更に個別制御出来る。最初はそんなにシーン制御を面倒でしなくなるのではと思ったけれど、確かに広い空間では凄く意味ある感じでなるほど・・と思った。

主照明はこれで充分で上の明かりは確か50%のライコン。100%だと更に明るいが、写真撮影を室内で行う建て主さんにはまだ少ないかも。残りはフロアーライトなどで雰囲気がつくられるだろう。

そんな照明の話をしていたら、窓シャッターを開けることを忘れ窓シャッターの開いている写真は撮らなかった・・・。

その窓シャッターだが・・・

将来車いすの出入りを考えた開口部にもあり、シャッターとフラットな床の納りを考え、アイアンウッドにシャッターの形状でスリットを入れた。これで車輪も問題ないだろう。

有効巾を800mm近くとって出入りし易い完全フラットな床とした

ところで地面から1.6mもある一階床高をどうやって上り下りするのか?・・・って

スロープなら25m以上が必要な高さ・・・。

それはもうリフター(電動昇降機)を使う。今は価格もこなれてきており、労力を考えれば充分価値のある機器。スロープで車いすを押す力はもう必要無いので女性でも押すことができる。

奇をてらわず、基本に忠実で無難な家の見本のような外観。和瓦に木の外壁、端正なまど配置と窓庇・・・。玄関屋根は1.7mの出があるので雨宿りも似合う。後は緑が植えられて・・・完成する。

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