なぜ白いサッシを使うのか?

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「緑の家」ではサッシは白が定番。

「緑の家」の木の外壁の時には・・・

白いサッシフレームを薦める。この事である建て主さんから強く同意を頂いたので嬉しくなり、再び掲載する。

一昨日の夕方は風邪で倒れ込んでしまい12時間寝て起きられるくらいに回復し、何とか業務をこなした。夕・朝は全く食べず昼は食欲がなかったので普段は絶対食べないフルーツ入りのゼリーだけをわざわざ買って食べたが、そのおいしかったこと・・・。人は状況に応じて好みが変わり、もしかして原始人は病み上がりは果実しか取ることが出来なかった(狩りは無理)名残か・・・と思ったほど。さて本題・・・

白いサッシには理由がある。

1.カラー色より安いこと(エクセルシャノンのみ)

2.真夏温度が上がらない

3.10年後の外壁色に映える

この3つである。

1はエクセルシャノンさんの樹脂サッシだけかも知れないが、黒やシルバー、茶色より10%~15%安価になる。これは150万/件の総額からみて大きい金額。

2はあたりまえで、白色は太陽光の熱を跳ね返すので暑くなりにくい。真夏に車のボンネットに触れる事ができるのは白色のみで、少しでも色が入ると途端に暑くなる。暑くなると何が問題かというと・・・材料の熱膨張と熱劣化促進である。近年は熱劣化促進を抑えるための添付薬品が功を奏して使えているが、樹脂サッシの生みの親である欧州では、日本より低い気温にも関わらず樹脂サッシは白しかないといって良いほど白しか使われない。日本の技術力で熱膨張も近年は対処できてはいるが、やはり白に比べれば伸縮と劣化スピードは不利で、表面の荒れやシーリング切れが早いと思われる(これは推測)。

3が一番重要で、10年経た木の外壁にはこの白いサッシが一番似合うと思っている。木がグレーに変化する中、真っ白なまま変化しないサッシは見ていて気持ちがよい。この差が良いというか・・・。

論より証拠で・・・

20年以上経過した木の外壁の家で見ると・・・

新潟県では雨降り時の木の濡れ色時の印象が重要で、木の色が古く又雨で濃くなったときにハッとするほどの表情を見せる。2013年撮影。築21年時の拙宅西側(外壁は8年経過)。

最終的には好みの問題ですが・・・

私は下の色合いより上の白いサッシ枠が好きかな。

10年ほど経過した「緑の家」の外観。グレーのサッシフレーム。

しかし新築にご興味ある読者さんに、築21年の頃の小さく質素な自宅を引き合いに出して、10年後の事を語っても・・・どうなのか?

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コメント

  1. Asama より:

    坂川智恵様

     コメントありがとうございます。

    >「熱割れ」のリスクを知り、

    申し訳ありませんが、この熱割れは存じ上げません。なにかリンクで紹介頂けると助かります。

  2. 坂川智恵 より:

    はじめまして。自宅新築にあたり、貴ブログを拝読し、勉強させていただいています。
    サッシ色についてですが、私も白が良いと考えておりました。
    しかし最近「熱割れ」のリスクを知り、濃色のサッシにすべきなのかと悩んでいます。
    いかがでしょうか?