先日あるところで非接触体温計を使っておでこで体温を測られた。
「36.7度です」
といわれ・・・
「?」
と思った。
昨日の朝焼けは綺麗だった。今の夜明けは北東から昇るのでカメラの向きはほぼ北側になる。
さて本題であるが、サーモグラフィーまたは赤外線検知の温度計で自身の体温を測ったことのある人はふと疑問がわくのである。
通常非接触型温度計をおでこに向けて計測すると34度~35度くらいになり、病気で高熱をになっていない限り間違いなく36.7度という数字は表示されない。
それは体の部位によって表面温度が異なるからである。手先、足先は一番表皮温度が低く、30度くらいで表示されることもある。直腸内など体の深部温度は37度が一般的で、舌裏温度、耳の鼓膜付近、脇の下の順にさがり1度くらいは違ってくる。常にさらされている「おでこ」は外部環境によって表皮温度が変わりやすく、20度の室温で35度前後。寒いところではかれば1度から2度低くなり、高い室温時では1度上がることもあり当然気流にも影響される。つまり・・・冒頭の言われた体温は補正された数字である。
COVID-19の影響の影響で、体温を測るときに「瞬時」と「衛生」を求めた結果、非接触体温計が有利となり、測る場所は誰もが公にできる顔で且つ平らな所の「おでこ」になった。そこでおでこを測る前提で補正されている機器が多いので、他の部位測ると正確性に欠ける。室温も補正因子に入るので、説明書にある測定範囲以外の室温で測るとやはり正確性に欠ける。例えば40度もある室温での計測や、0度くらいの室温での計測では誤差が多くなる。
当然体温を測る目的でつくられた計測器で人間以外の場所を測ってもその示す数値は誤差が大きいというより・・・でたらめな数字と思ってよいだろう。
このように非接触型体温計は、あてたその部位の温度を測っているのではなく、その部位の温度と室温から実際の体温と思われる数字を作り出している。子供達にはおでこが36.7度あるのではないと伝えてほしい。
コメント
ニュースなどで見ていておでこの温度だと思い込んでいました。
正しい使用方法の動画がありました。
https://hubs.ly/H0rLd360
Hayashi様
コメントありがとうございます。
人のハートも計れる温度計があると良いですね。