住宅のCOVID-19対策

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今日ある団体さんから「感染症対策と水回り空間の設計に対するアンケート」依頼がメールで送られてきた。

マスク以外に一般に伝えられている感染症対策は

1.換気をよくする

2.手洗い、顔をさわらない

1であるが、2003年以前の住宅は換気装置が義務化されていないので意識して換気する必要はある。一方2003年に施行されたシックハウス法で正しく運用されていれば、通常住宅内の空気は2時間で1回以上外気と交換(希釈)されている。住宅内の気積は存在する人数に対して大きく、このことだけをみれば飛行機内や新幹線の換気より優れているとも言える。よってこれ通常以上の換気はする必要がないと思う。ただ先日感染者が在宅であれば、その空気が家内に広がらないように負圧管理することが良いとの提言がある。しかしCOVID-19は無症状者が大半をしめている特性上、家族全員が2日に一度はPCR検査などしなければ意味が無いともいえ、机上の空論になると私は思う。誰が感染者かわからないときは本来なら一部屋空間ごとに手術室のように正圧管理して自分の部屋からでず、食事も別々でとり、会話は全てスマホ・・・ことになるが、それが今後の住宅像であるはずがない。つまり住宅内にCOVID-19対策は必要無いと私は感じる。

そんな中、例の都知事が「住宅内でもマスク着用を推奨する」と発言し、何故こんなCOVID-19に庶民が踊らされるのかと思う。

2については別にCOVID-19でなくとも行うことで、多くの感染症を回避できることがしられている。ただし、こちらも家内で共通部位に触れずに生活はできない。トイレだって我慢できなければ連続して使用するだろう。ドライヤーは?テッシュは?食器、テーブルは・・・。人が社会活動や学校に行って人とふれあう以上外部からの持ち込みを避けることはできないのである。

まずは国民にこの一年のデータ分析結果を伝え、指定感染症を5類以下(外す事も検討)を検討し、しかるべき対応をお願いしたい。そうするとインフル同様にワクチンが無料で接種できなくなり、その種の団体から抗議もあるだろうが、今回は全て国の買い取りでよいと私は思う。

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コメント

  1. 上山の住人 より:

    COVID-19に関して、色々な方(医学関係の方もそうでない方も)が色々な所でご意見を述べておられるのが、今回のCOVID-19の特筆すべき点かと思われます。インターネット上には様々な玉石混交の情報があり、大部分の方が自分の主観で取捨選択されておられます。そのなかで、良く世間で耳にするのが、「今回のCOVID-19はインフルエンザと大して変わらない。(だからたいしたことは無い)」という論調でした。あたかもそれが正しいかの様に世間に流布しているのは、一医療者としての(季節性インフルエンザを診療していた)肌感覚では(COVID-19とは)違うな、と感じていたところでした。しかしながら、インフルエンザとCOVID-19の比較をされた研究で、様々な交絡因子を調整した研究は無く、なかなか決定的な事が言えないため、これまで意見を述べるのを控えていた次第です。
    しかし、今回イギリスの権威ある雑誌BMJに報告された論文で、しっかりと交絡因子を調整したうえで、実際の肌感覚と近い結果が報告されたため、ご紹介させてもらいます。

    https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4677
    全文がPDFで無料で読めます。(ただし英語)
    わかりやすく紹介した記事のリンクはこちら
    https://gigazine.net/news/20201218-covid-19-seasonal-influenza-risk-death/

    端的に申しますと、
    「COVID-19はインフルエンザに比べて死亡する確率が5倍近く高い」
    ということでした。
    その他様々な後遺症なども生じること、インフルエンザウイルスに対する治療薬やワクチンがある程度整備されているのに対し、COVID-19に対してはまだまだ確定的な治療法や予防法に乏しいこと(mRNAワクチンが最近ヨーロッパや米国で承認、投与開始されましたが、長期の使用経験が乏しく、不明な点が多いこと)など、とてもインフルエンザと同等とは言えないと私は考えております。
    ただ、ユニバーサルマスクがどうやら効果がありそうだということ、エアロゾルによる感染もあるが、麻疹や水痘などよりははるかに感染力は低そうだということ(それでも再生産数は1~2程度はありそうですが)など、この1年で分かってきたこともあります。しかし、最近イギリスで報告された変異ウイルスは一気に29箇所も変異が存在したとも言われており、(これまでは1か月に1~2個の変異のペースでしたが)まだまだ予断を許さない状況下で、安易に楽観論を支持する気にはなれません。(もちろん悲観的になるつもりもないのですが)結局の所、経済か医療かといった二元論ではなく、流行が激しくなれば、人の移動を制限し、流行が沈静化すればまた緩めながらやっていくしかないのではないかと考えております。

    • Asama より:

      上山の住人様
       
       投稿ありがとうございます。またソースもご紹介頂きわかりやすいです。

      全く仰せのとおりです。
      出来れば日本が欧州・米国より医学・疫学で劣るはずも無いと考えておりますので日本でのこのような研究発表と特に適切な報道を待ち望んでおります。