耐雪2.5mで耐震等級3の今朝白町の家 模型完成

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屋根は隣地ギリギリ。耐雪仕様は雪下ろしが不要のため建坪率60%のところ56.5%と目一杯計画できる所が凄い。

長ーい建物。
長岡市の町中に計画中の超高断熱である今朝白町の家の模型が出来た。

横から見ると町屋デザインということがわかる。雪道具をしまう外部収納も充実。

予想UA値は0.26W/m2Kの超高断熱、耐雪2.5mで耐雪等級3という超高性能。許容応力度設計で構造計算したことがある人はわかると思うが、この長細い建物の横と縦の比が1:3で耐震等級3を1階に29畳の広ーい家族の間がある空間でクリヤーする事は難しい。これをなんとか床剛性や壁配置の工夫で大空間を可能にしている。

この細長い建物内に29畳の広い空間をもつ。カウンターテーブルも細長く全長7.3m。

またコストとデザインを考え車庫棟と母屋棟を分けつつも正面から見ると一つに見える計画。車庫棟まで母屋の寸法に加えると縦横の比は1:4にもなる。そう・・・長岡特有の町屋敷地のに建つ。つまり左右隣地は直ぐに隣家で雪を下ろす場所もなく、光も遮られ家の中は昼間でもくらいのが町屋。そこで一工夫が必要。

2006年竣工の燕の家。隣地からの視線を完全シャットアウトする本格的な光庭を持ち夜でもこのようにカーテン不要である。また出窓による入り隅コーナーサッシを採用。

まず雪下ろしをしなくても生活出来るように耐雪2.5mとしここからプランが始まる。次に家の真ん中が暗くなることを防ぐために、光庭をつくる。

壁に囲まれた光庭はまさしくプライベートガーデンデッキ。
2006年竣工の燕の家。隣地からの視線を完全シャットアウトする本格的な光庭を持ち夜でもこのようにカーテン不要である。

壁に囲まれた光庭だから、隣地からの視線を遮ることが可能で、昼間は無論夜間でもカーテンする必要がない。

家の中心部が明るいとう不思議な家が光り庭のある家。

外部から窓をとおして中を見ると光庭で明るくなった室内の感じがわかる。

道路に接しているのに圧迫感を全く感じさせないファサードデザイン。奥に光が見えるように計画するのがポイント。

敷地間口は一般分譲地より短い9m。車2台を並べたガレージ造ると玄関アプローチスペースが不可能。そこで逆にガレージを敷地目一杯まで広げアプローチをガレージ内に設けると・・・雪のない雰囲気のあるアプローチができ一石二鳥。当然シャッターはなしでOK。元々ガレージは雪かきをせずとも車が直ぐに出せる事をねらっている屋根だったのでシャッターは必須ではない・・・が2.5mの雪に耐える6mスパンの梁構成は厳しい設計・・・の一言。

雪は限りなく落とさないように屋根勾配は1.5寸。敷地目一杯にたて雪かきも出来る限り排除する。

長岡市での家造りはまず雪対策である。これに失敗するとどんなに断熱性が良くても、間取りが良くても、デザインが良くても・・・年齢を重ねるほど後悔することになる事を知っている。

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コメント

  1. よしこ より:

    素敵ですね。
    楽しみです。
    かなり大きい建物ですね。
    高基礎に上がる階段が見えないですね。どこにあるのかな?
    今後ブログで紹介してください。

    • 浅間 より:

      よしこ様
       コメントありがとうございます。

      >高基礎に上がる階段が見えないですね。どこにあるのかな?

      「緑の家」の特徴である室内階段となり外部に階段がでてきません。こんな感じです。↓
      https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2020/06/09/post-29103/
      玄関は地面と同じくらいの位置から入り、室内階段でGLから1500mm上の1階フロアーへ。基礎が高いのにその入り易さが良い感じなのです。

  2. MOTO より:

    ご無沙汰です。

    町屋敷地の密接隣家、
    耐雪2.5m、光庭、母屋車庫分離、
    6mスパン玄関アプローチ兼ガレージ…

    見どころ満載で、続報への期待が高まります。