天候が悪い中でも少しの晴れ間が広がり、時折日が差し込む冬至の日、今朝白町の家の上棟前チェックが行なわれた。耐雪2.5mで耐震等級3の頑強な構造をつくりつつ、広い空間をを造るために行なったこと・・・。
2階桁上の水平面強化と、梁接合部の引っ張り許容応力強化である。
水平面強化は桁上の合板を川の字貼りで一部田の字貼りとなる。こちらは安価に水平面剛性を確保する定番の方法。雪が迫っているために、屋根をまず構築し防水を確保する必要があるので、なによりこの桁上の釘打ちのチェックがないと次に進めない・・・ということで本日分単位での時間調整で現地に伺った。事前に打ち合わせと、説明を何回も行なっていたので全て問題なく施工がされていた。
もう一つの特殊な事である梁を2重にすることは、2つの接合金物によって柱まで応力を伝えることでこのため梁のせいは600mmにもなった。構造用の集成材が全世界的に足りない中、こんなに贅沢な材積となってしまったが、これも耐雪2.5mの耐震等級3で平面縦横比が1:2.9との長細い形状の中、約38m2(23帖)という構造区画を確保した特殊な条件のため。
柱は的確に計算して配置しているので、耐雪2.5mにもかかわらず、50%は105角、残りは120角で納まっている。