上水と暖房機

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今朝は標高1200mの原村とたいして変わりない気温。

24日の大寒波から10日ほど経過し立春であるが、いまだに三条市は真冬の気温。氷点下3度の朝方の冷え込みはまだよいが、日中に気温が上がらず0から2度で推移する。

断熱材の隙間から吹き出る水道水。このため通常月より6倍の水道・下水使用量となり、電気代の上げ率2倍のさらに3倍であった。

管理している古い民家である「otomo vie cent」では凍結による漏水が発生し、ご覧の通り配管から水があふれでてしまった。このため一時止水を行い修理まで使えない。室内の漏水ならすぐにわかるが、外部の漏水は気がつきにくく、一日はこの状態だったと思われる。寒波時はこのような修理が多くてすぐには対応できないので、この「otomo vie cent」の管理者さんには一時他の建物に移動して頂いた。その後いつもの修理業者さんに聞くとなかなか伺えないとのことで、2日後に結局私が応急処理を行うことになる。まず水が噴き出している部分の巻かれている断熱材を剥がしてみると・・・ライニング鋼管ではなく耐衝撃塩ビ管。これなら素人でも加工できるので切断を考えたが、エルボのほうが壊れてストレートは無事なので、サンドペーパーで表面に残っている接着剤を取り去ってなめらかにして、プラグをかぶせて終了。その先は使っていない水栓なので当面このままで、リノベのときに本補修をすることにした。

上水が止まるとそこに住むことはかなわない。上水は災害時には電気より重要である。電気は最悪車や非常用発電機があればスマホや照明、情報機器くらいの電力は誰でも確保できるが、上水がなくなると飲み水以外の使用水(トイレ、手洗い、洗い物、洗濯)でも困る。風呂やシャワーは数日間我慢できるが、手洗い水でさえもないと生活はその時点で停止となる。

晴れさえすれば暖房器具は必要ないが、日が出なければ「暖」は生活には絶対条件。

原村の家であるが、氷点下20度近くまで下がることもあるこの厳しい環境では、水の他にプラスして暖房が絶対の条件となる。暖房が一時でも途絶えると生死の危機となる。よってこの環境で住まう家の多くは必ずといってよいほど薪ストーブが設置される。薪ストーブなら薪さえあれば電気が途絶えても「暖」はなんとか確保でき生死の危機はない。さらに・・・原村の家ではエアコンによる暖房が主となるが、温水ボイラーによるパネルヒーターまであり暖房は装置は3つあるのでバックアップは万全である。水は・・・もしかしたら飲み水以外なら例の地下水が冬期も使える可能性が高い。

地面から2mほど下を流れる地下水。冬期でも凍らないようであるため手洗いくらいなら問題ない。

さらに敷地の西側には小川もあるので凍りついていなければ洗い物もなんとかなるかもしれない。後は飲み水であるが、飲み水は常日頃からペットボトル水をある程度確保できれば数日ぐらいはなんとかなる。ということで水はなんとかなるので、非常時水の次ぎに大事なガソリンさえ備蓄できれば万全となる。

非常時の要である薪ストーブは必須の生活アイテムである。

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