配筋検査 小新西の家

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周囲はすでに家が建ち並ぶ住宅街での建替え

先日の14日、小新西の家の配筋検査にスタッフMが伺ってきた。

2021年8月に基本設計、模型は完成していた。

模型ができて実施設計を開始したのが2022年の初頭、実施設計を終えたのが3月くらいだから約一年で着工となった。実施設計を始めたころから更なるウッドショック値上がりと建材の値上がりなどで予定金額を大きく超え、着工できるのかと思われたが、冷収納中止、自転車屋根中止、建具など中止し、設備類を見直し、外構工事をできる限り自身で行うことでなんとか許せる予算になり無事着手した。一方で性能や大きさ、間取りは一切減額の対象とせず、耐震等級3、断熱等級7(G3)で長期優良住宅を取得した。

築30年程度の中古住宅を購入し、リフォームして住み始めたが・・・(写真は壊す前の家)

これは、以前のお住まいが中古建物購入で住んでみたら、地震で揺れるし、冬期は凍傷になるほど寒い。だからこの点は妥協しないという信念があったため。特に耐震性は小地震時の揺れがあまりにも大きいので、床下を除くと、耐力壁下には基礎がないばかりか内部に基礎がないとのことで、今ではまず考えられない作りだったことがわかったのである。

配管スリーブの高さ位置が独特である「緑の家」基礎。

基礎はいつも通りのフラットベタ基礎。海抜面と同じくらいの土地なので地盤改良は必須の場所。柱状改良で30KN/m2を確保しつつ、ベタ基礎の構造区画を単純化してできる限り内部区画を減らす。

短辺方向はD13の限界ピッチで50mm。これ以上は空き寸法が難しいほどの細かさ。

すると短辺方向には@50のD13の配筋が必要になり、写真の通り細かく網の目のように施される。長辺方向のスパンは6370、短辺3640。3方向ピンのスラブのため配筋は中央部分で上側にあるほど有利になるが、シングル配筋であるため、最も厳しく考え下から67mmの位置で補強筋の中心としている。これが100mmならピッチは100となるが、いちいち配筋の高さを変える煩雑さを考えれば@50でよいだろうとの判断。

玄関位置は地上から1.4mくらい上がったところになり、基礎の型枠は全て1200mmくらいで作られるので、基礎型枠内部に入り配筋検査をするには脚立が必要。脚立が必要な2階建ての木造住宅の基礎はあまりお目にかかれない。

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