コンクリート打ち込みと配筋検査 

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写真は施工会社である愛和建設さんからタイムリーで送られてくるため遠方ということを忘れるくらい。

先日の晴れた日に、神奈川県愛川町で雨天で延期になった「緑の家」の基礎一発打ち込みが行われた。打ち込む数日前に最終チェックを終了し是正は一つもなかったので今回は立ち合いを行っていない。

冒頭の写真のスラブよりこちらは鉄筋ピッチが倍以上もある狭いUB区画。

型枠の控えもしっかり確保でき、何の心配もなく打ち込みが行われる。

実は昨日の日曜日も配筋検査を行ってきた。こちらはAグレードの「緑の家」。当然ダブルの配筋でのスラブでせん断補強筋はフック付きの正式なもの。

よく見るとわかるのであるが、下端筋と上端筋の配筋ピッチが違うことに注目してほしい。ダブル配筋では応力によって最小鉄筋断面となるので効率的で意外と経済的。

スラブ下の被り厚も法より10㎜多い70㎜で、コンクリートの中性化を遅らせ、長期の耐久性を確保する。

必ず捨てコンを打つので鉄筋下はまっすぐ。きれいな配筋である。

普段は行わない日曜日に配筋検査を行ったのは、今日熊本に完成前チェックに行くため、明日まで配筋検査を行うことができないので、施工会社さんに無理を言って日曜日に業者さんも来ていただき、配筋検査をおこなった次第である。

上下の配筋ピッチが違うところが如何にも計算をして経済設計している感がある。

配筋は特に大きな問題はなく、フック付きのせん断補強筋の位置が高く被り厚を確保できないところがあったのでそこの是正をお願いした。

午前中のアップはここまで。またこの続きは夕方に・・・。

ここから夜のアップ分・・・

「緑の家」のAグレードの基礎スラブは、ダブル配筋のため厚さ220㎜と一般のスラブの約1.5倍となるが、それでも斜め部分など矩形でないと配筋が下のように込み合うところがある。

斜め部分がある形状なのでこのように込み合う部分ができる。厚さ220㎜なので納まっているが、ダブル配筋の最小寸法200㎜程度だと納まりきらない。

このような状態なので打ち込むコンクリートの骨材を少し小さいサイズに変更し、コンクリートの流れ込みが阻害されないよう変更した。実際は36‐15‐20として新潟県で一般的に打ち込まれる呼び強度24‐18‐25より大きく違う。この粗骨材が小さなコンクリートは県外では一般的で下のとおりつい最近も33‐15‐20で打ち込んでいる。

神奈川県愛川町の家の基礎コンクリート受け入れ伝票

粗骨材は大きいほうが一般的に良いとされるが、住宅基礎の設計強度21N/㎜2程度なら特に影響は少ないと考えている。建て主さんにこの件の報告をして了解を頂き次の工程に進む。

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