
先週神奈川県愛川町で建築中の「緑の家」に伺ってきた。
目的は耐力壁検査で、こちらの「緑の家」はUa値0.27、耐震等級3で長期優良住宅認定されている。
まず事務所移転のお知らせ。
2月1日から新しい事務所で業務を行う。このため27日(定休日)から31日まで引っ越し、業務移行を行っているので、ご連絡いただいても返信等が遅くなる場合がありますのでお知らせします。
さて神奈川愛川町の家ですが・・・

建て主さんのご希望で今回は構造用合板による耐力壁であり、4倍の倍率で検討できる構造用合板12mmでCN65の耐力壁となる。

大壁の構造用合板張りは4年ぶり。2021年に合板の価格が突然3倍になったため、急遽筋かいによる耐力壁に切り替え、ここ数年は筋かいで計画してきた。

昨年の夏ごろようやく合板の価格が下がり、5年まえの1.7倍程度までになった。そこで「緑の家」は現在行っている「新潟市66番の家」から合板による耐力壁に戻っている。

愛川町はとても良い環境。山間に町がありアップダウンは大変多いが、そのためどこの集落からでも景観が美しい。


大壁合板の耐力壁の家は、合板が貼られるともう壁が出来上がり、この点は筋かいの耐力壁と違う。この時点で窓からの切り取られた風景が樹脂窓がまだ施工されていなくてもその雰囲気がわかる。

こちらの「緑の家」では外部に露出する構造材がある。

通常の梁は使用環境Cで製作された高分子系の接着剤を使った集成梁。一方外壁から持ち出した屋根は、使用環境Aで製作されたレゾシノール接着剤の梁である。


レゾシノール接着剤は黒い色なので下の写真のように黒い線が入る。これでレゾシノール接着剤とわかる。実は最近この使用環境Aの梁は、流通が大変少ないので設計段階でこの指定を行っていないと、プレカット加工段階であわてることになる。
