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S造の倉庫をリノベして超高断熱の「入り子構造」で模様替えした新事務所の作業スペースはできる限りコスト抑えるべく、天井仕上げ材及び壁仕上げ材はない。天井は合板むき出しのままで、壁は掟破りの板状断熱材そのままが仕上げ材となる。
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シルバーの壁と相まって少し倉庫感が出ており、凄く気に入っている。これにより無駄なコストはカットしつつ、アルミの鈍い反射が逆に新しい感じである。
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全ての執務机はオリジナルで大きさは同じ。1人当たり巾方向が2050mmで奥行800mm。これは「緑の家」でよく使う3層スプルスパネルの大判2500×2050を3等分した寸法として、一枚から3枚切り出して机としている。手前側には力板を設けずあえて天板のままで椅子で胡坐もかける机下の空間を確保。
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サイドテーブル等の棚は前の事務所からそのまま使い続けるコストパフォーマンスのよいシェルフ。これも武骨さが倉庫感を押し上げる。このような棚は移動が簡単で模様替えが素人でできるがよい。
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またできる限り壁を薄くするために、集成材の板をそのまま壁代わり使っている箇所がある。
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そしてコストを掛けたところが玄関戸の取っ手。これは以前紹介したとおりLBRの座付きバージョン。この何とも言えないクラシカル、でもこの小ささが可愛い大好きな取っ手である。この取っ手一つで通常の扉本体より当然高価。
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またこちらの取っ手も相当かわいい。otomo vie centから発掘された取っ手だが、取り付けて見ると結構傷んでおりもし数年で壊れることも考え、今も似たような取っ手が販売されているので、バックアップ用に購入しておきたいが、今買うとこちらも結構な金額の取っ手である。
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こちらは大きめのドアに目立たないが主張している取っ手。このように本家本元のLBRの取っ手をトイレに使う。トイレの取っ手は普段最も触る取っ手になるため、触るたびに心躍るこの取っ手にしたかったのである。様々なコストは削ったが、触れる取っ手だけは意のままにする強弱感。
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真鍮でまだ色が変わっていないLBR。エマージェンシーも表示なしにして最もシンプルに・・・。
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戸を開けると下に隙間があく。 戸を閉めると上からパッキンゴムが下がる。
扉を開けて扉の木口を見ると金物があり、これがこの扉の秘密で、内外の音を限りなく聞こえなくする工夫がされている。そのため戸の内部には吸音材を詰め込み、枠無し部分でも戸当たりを設けそこに気密パッキンゴムを仕込む。
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