温熱環境測り隊の結果発表 冬編

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来週全国の温熱環境測り隊が東京の赤門(前研究室)に集まり、内輪でその結果説明をする事になっております。そのため一応この冬の「緑の家」の室内環境を測定データを集計しましたが・・・

全く面白くもない結果なので・・・

何が面白くないかというと、新しい発見が無いことです。

つまり、家の中の温度湿度共に冬期間ほぼ一定。

紫丸が測定箇所。緑丸が床下用エアコンの位置。黄色部分が吹抜けでその大きさは11帖。暖房はほぼ95%の時間で床下エアコン1台のみ。

床下エアコン暖房の特徴がよく表われており、1階の室温が2階よりほぼ1℃高くなっている。RH(相対湿度)と露点温度は逆に2階の方が高く、2階の湿気量が何時も高いことを示している。これは温度差換気に由来する。

特に今回の測定させて頂いた「緑の家」は、少し暖かめがお好みなので、室温は25℃に貼り付いたまま一定・・・。更に床下暖房しているので床温が26℃~27℃と最も快適温度帯です。

また、RH(相対湿度)は25℃時でRH(相対湿度)30~40%ですから、これを23℃くらいで換算するとRH(相対湿度)35%~45%と少し高めの湿度で安定・・・。人によってはこのくらいのRH(相対湿度)が良いと感じられる事もありますが、23℃でRH(相対湿度)35%~42%くらいが丁度よいのでは・・・と私は思っております。

また本間先生が発表されているように、2階の湿気の量が1階より常に多くなっています。これは冬期の温度差換気の影響です(C値0.4cm2/m2)。

こっちのデータは夏期の参考図。温度差換気の起こらない夏期であっても2階のRH(相対湿度)が高くなるのは、床下除湿行っているから。

このように室温は常に一定・・・、快適かというよりもはや「緑の家」では当たり前の事なので面白さはないでしょう・・・。

そこで今回の集まりでの発表は、床下暖房の行われた基礎断熱の実態を中心に行う予定です。

特にこれらはブログでパスワードを掛けている部分を中心に説明して来ます。

例えばこんな写真(一般未公開だったもの)・・・

黒い矢印側には床にスリットに蓋をしており温風は吹き出ないが、白い矢印側は、蓋を外しているので温風が吹き上がりカーテンの表面温度が上がっている事がわかる。

床下エアコンの設計が適正であれば、このように窓近辺の吹き出し口からは温風が吹き出ます。よってカーテンがあればそこに温風があたり表面温度があがります。快適性の大事なポイントは、壁、床。天井の表面温度が大きく影響するので、カーテンの表面温度が室温より高くなるこの方式では、高性能サッシ(トリプルガラスなどのUg値が0.5~0.6)など必要ないかもしれません。加えてコールドドラフトも抑える事ができるこの吹き出し口は、サッシの性能が多少悪くてもサッシで結露さえしなければOKです。こういった高性能サッシの考え方も出来ますね。

しかし・・・

「緑の家」Bグレードの基礎部分の熱画像。外気温5度。曇り、15時の東面基礎。この熱の逃げ方・・・。

床下暖房は快適性の追求であり、床下暖房は省エネでは無い事も改めて宣言できます。床下暖房は1から2年前から少し断熱に興味がある建設会社さんでも、採用する動きが多くなっております。その時に・・・省エネだからといった間違った文言と共に出回ることがないように願っております。無論、基礎断熱を外断熱にしてスラブにも何らかの断熱材を厚く敷き込めば、床下暖房しない家と同じにはなります。

基礎断熱+床下暖房は省エネではありません。が、・・・建て主さんが年とったときの快適性に明らかに違いがでます。

家は何の為に作るのか?建て主さんを幸せに、楽しくそして文化を継承する(子々孫々繁栄)ためです。

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