
昨日新潟市東区に建築中の「緑の家」に伺ってきた。目的は足場外し前のチェックだが上の写真のとおり「緑の家」のAグレードには窓全てに庇が取り付く。この庇はBグレードと違い窓を雨から守り、サッシの単独取り換えを可能にする点である。当然簾も雨から守る。
サッシの単独取り換えは「緑の家」がもう14年前から勧めている仕様。サッシの傷み方は方位や使用状況によってマチマチ。通常は外壁を剥がさないとサッシの取り換えは不可であるため、このハードルの高さゆえサッシの取り換えを躊躇してサッシ劣化による隙間風を受け入れることになる。

先日のブログでも申し上げているように、「緑の家」で木の外壁時はシーリングレスを許容している。しかし木の伸縮の影響が少なくしてシーリングが必要なところは使用している。その一部が上の写真のとおりSGL(ガルバニューム)と木の木口が当たり暴風時に水が走る箇所。ここはシールすることでより防水性能が高くなる。

外壁のアキレス腱は窓回りという認識はすべての建築関係者共通であろう。だからこそこの部分にコストを掛けるAグレードは理にかなっている仕様と考えている。その窓回りでつくられるコーナーサッシの明るさと解放感。

丁度この位置に窓が集中すると気持ちが良いところがたまたまコーナーだったという理由で設置するかどうかになり、コーナーサッシがつけたいから計画したのではない。だからこのコーナーサッシの奥に見えるのが地域公園となり、ここが最良の窓位置であった。

今日足場が外されるが、外壁の耐久性をアップさせる最後の仕上げである死節のシーリングを行う。死節がない木のほうが当然良いが、コストが急激に上がることを考えた時に、外壁材より窓回りの耐久性が重要なので通常はコストが安価な節ありを使う。

この時点では何となく目立つ節の補修であるが、数年たって外壁の色が落ち着くと、この色が殆ど目立たなくなる。「緑の家」はいつも先のことを考えて仕様を決定している。

玄関戸だが「緑の家」一押しの大きいトーメイガラスが入った北欧製の高断熱木製戸。養生のためトーメイガラスに不トーメイシートが貼られているが、これが意外と感じがよい。

しかも取っ手は・・・金色に光っている「アレ」。


今回も予算があったので丁番も高価な真ちゅう製。巾152mmの特大品。


コーナーサッシの庇下には見慣れない物体が取り付く。ここから最近はその接地が多くなったものが取り付く。この為庇から内部へ大き目の配管が貫通している。