関屋の家 ちょっと凄い空気

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

室内で光と影、そしてスリットを意識すると素敵な空間になる。

こういった切り取った空間が大好き・・・。

関屋の家の2階の手洗いはいいね~。

建て主さんが素材を一つずつ吟味した中でこの手洗いのカウンター材の3層スプルスパネルは、無垢材ではないけれど、特に匂いに問題なかった素材の一つ。

オイルはあえて拭かないカウンター。オイルレスで兎に角香りを減らす。

以前からお伝えしているとおり家全体の床は「地松」。これは香りがヒノキに比べると殆ど感じられないくらい穏やか。

この地松はわざわざ瀬戸内の中国地方から仕入れ、また同じ材の階段も無垢板で取り寄せ使用。流石に階段のような厚板は乾燥がキッチリと出来ないので、ベイクアウト中に少し隙ができる(乾燥収縮)。

美しい地松木目の階段。最下段したには床下エアコン暖房用のスリット。

ちょっと気になる隙間だが・・・無垢の厚板と乾燥しているこの室内では止む得ない。

これは大工さんの腕ではなく、材の特性だから止む得ない隙間。

市販の家具は匂いがきついので殆ど家具を造り付ける。

杉のベットサイドボード。

可愛い・・・。

準防火対応の樹脂サッシ。最高性能のトリプルクリプトンガラス又は4枚ガラスより価格は高い。

準防火のため全ての窓は防火サッシになり窓は何時も「緑の家」のように大胆に大きくは取る事が難しい。そこで吹き抜けは出来るだけ単純にして入る光を邪魔したくないので手摺は設けなかったが、完成してから意外と高いキャットウォークにやはり手摺が必要との判断で現在製作中。

キャットウォークの素材も杉なので、この素材感、雰囲気は「て・こあ」のようで「緑の家」によく似合う。今度吹き抜けだけは杉にしようか?

ふとリビングボードの上を見ると・・・

リビングボードも造り付け家具。栗が表面材で内部は杉。接着剤は米糊に膠とのこと。

3週間ほど室温25度くらいで軽めのベークアウトを行っていますが、それと同時に空気清浄機を建て主さんが稼働させている。見た目もおしゃれな空気清浄機・・・

私好みのデザイン。これはいい。

いいねーこれ・・・。

この家は今までに無い「緑の家」であり木の香りが大変穏やかである。

これは一度体験してほしい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする