予告通り・・・大阪府堺市で建築中の「堺市の家」で中間気密測定がおこなわれ、目標となる0.6cm2/m2以下の0.5cm2/m2を計測した。
中間気密測定は上の写真のような室内ボードで全く抑えていない状態。これは気密性能を測るときにはとても不利であるが、目標となる気密数値が達成されない場合その原因を探ることができる。この上に本来の気密維持する要の押さえつけボードがあれば気密性能は0.2(0.5→0.3)cm2/m2は何もしなくとも上がるはず。
では完成時にC値が0.3cm2/m2になるかというと、エアコンドレンおよびロスナイ周囲、レンジフード内ダクトの隙間で0.1cm2~0.2cm2/m2下がる。よって差し引き0で完成時まで失敗がなければ0.5cm2/m2になる事が経験上わかっているし、エアコンのドレン穴等を計算しても下がり具合はそのくらいになる。
そんなことで・・・褒めても良いのは「緑の家」。1時間の気密の必要性の話と、一度の現場での気密施工チェック、A2で7枚ほどの詳細設計図で、まだ気密施工をしたことがない施工会社さんでも0.5cm2/m2まで超高気密住宅がすぐに出来る。
いやいや・・・ホントに良い仕事をしているのは「緑の家」ではなく片山建設さんの現場管理者さんであり、実際施工している大工さんであって、私共はそのサポートをしただけなのだろう。なんと言っても現場では理屈通りの部分だけではない。こんな隙間にどうやって気密テープを貼るの?なんてところは沢山ある。
やはり現場の人達は凄い。
だから何時も建て主さんが
「選択する施工会社さんは気密施工したことがある方がよいですか?」
と聞かれたときに
「気密施工した事があれば一番よいが、気密施工を全くした事がなくともOK。まじめな会社ならそれで十分」
と言っている。これが何時もこのように実証されている。