日経ホームビルダー2019年3月号から その1 屋根の素材と下葺き

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

何時もご紹介している専門誌で日経ホームビルダー2019年3月号からの話題その1。

屋根について特集が組まれている。

まず

やはりね~。

と思うのが

一戸建て住宅の屋根材質がなんと

金属系屋根がトップシェアになった。

金属系と言ってもその殆どが「緑の家」で24年前(1997年)から標準仕様であるガルバニューム鋼板。

記事によると2012年度までトップシェアだったスレート系屋根(所謂コロニアルなど)を抜いて2017年度にトップになったとのこと。

理由は、

  1. 屋根が軽いので耐震性を確保しやすい
  2. 緩勾配が可能であるため多種のデザインが可能。
  3. 太陽光パネルの設置が屋根に穴をあけずに可能。
  4. ガルバニューム鋼板の耐久性と信頼性に裏付けができた。

とある。この中で最も大きい理由は4だと私は考える。

金属系屋根で多くの年配者が思うのは錆による劣化である。その昔(60年ほど前)トタン板という安価な金属系外壁材が流行っており、薄く亜鉛電気メッキしかしていない鋼板故に10年すると赤さびが出てきて20年でぼろぼろになる事を見てきた世代には、見た目同じガルバニューム鋼板がその倍以上の耐久性があるとは思えなかったので、今から25年前でも屋根材として瓦屋根が主流派であった。私はその当時施工後10年くらい経っているガルバニュームの屋根を運良く見ることができ、かつメーカー情報が信じるに値する内容と直ぐにわかったので、事務所設立以来ガルバニュームの屋根が標準である。無論ご要望で瓦も使うし、以前は価格が安価だったファーバーシングル葺きも薦めている。

また10年ほど前にソーラーパネルが爆発的に流行の兆しが見えたときに、屋根に穴をあけない方法で最も現実的な屋根としてはガルバニュームAT葺きがよいと思い、その情報をブログで発信している。

家造りで大切なことは、その時ではなく20年後の事を想定しているか?である。設計者は20年ほど先を見た設計(この場合素材も含む)が重要だと私は考えている。

その2では伊達の家でも使われた「マスタールーフィング」について日経ホームビルダーに載っていたことを取り上げたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする