超高断熱の家で大開口部の新コーナーサッシ

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鳴和台の家より少し早く大野町の家の工事足場が外れたため新コーナーサッシの全貌がいち早く見ることができた。

冬期日射がない新潟県でUA値0.21w/m2Kという超高断熱住宅にあってもこんな大開口部があると、断熱性能的に不利になるのにそれでもこのサッシを設ける意図は何か?
一言では「家は断熱性能が最優先価値ではない」ということ。

さて

新コーナーサッシを外からじっくり見ると、

構造材の柱と梁がガラス奥で透けて見える・・・。

この感じが如何にもカーテンウォール的でよい。

そして気づく・・・ああーまたやっちまったねー

一番上のガラスを間違えている。これは上山の家でも、最近では多分鳴和台の家でも同じように間違えている。青いガラスは太陽熱の反射が低く太陽熱を室内に取り入れるガラスなので南側に使う。一方緑色は同じ断熱性ながら太陽熱を反射して日射を室内に入れないガラス。だから南以外の部分に使う。分けているのであるが、建具屋さんにはここにあまり関心がないようでよく間違う。色が違っているから直ぐわかるが、同じ色で性能の違うガラスメーカーもありこれは見分けるのが印字のみになる。
「緑の家」では意匠的にすっきりとリズムカルに見せるため同じ寸法のサッシを使う。そのためこのような間違いが多いのかも。

内部から見ると、構造体である柱と梁の15cm外にサッシがあるので、構造体がはっきりと見えるのが特徴で、何しろこの光の洪水状態と暖かさが冬の薄暗い新潟県では天国。

新コーナーサッシがあるのは建物裏手で、正面は・・・完全なシンメトリー。

大野町の家の工事中の足場が外れると・・・シンメトリー
深い窓の納りと、おおきな庇、すだれ留めが「緑の家」の特徴。まさしく無難の意匠である。

このため内部側では階段の窓の位置や、玄関戸の位置と階段、クロークに大きな窓と少し制約があるが、建て主さんの強い希望だったので優先順位をつけて整理した。このことは外構にもおよび、次の機会に案内したい。

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