日経ホームビルダーから

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いつものように衝撃的な題名です。こちらは日経ホームビルダー2017年6月号です。

※野地板とは屋根の仕上げの直下にある下地材であり最近は構造材でもある重要な部分

こちらは2017年6月号で下の2010年の記事から早7年。

ただ何時もと違い、このキャッチでは誤解をあたえるかも・・・しれません。

それは日経ホームビルダーさん自身が2010年の8月号で取り上げたとおり、通気がないと問題なのは勾配天井のみであって、その勾配天井時の屋根・野地板の設計・施工が間違っているからです。一般的な和小屋(正規の小屋裏換気量がある)ならこのような問題はありません。↓

https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2010/07/27/post-0/

2010年以前の今から十数年前、小屋裏を利用する勾配天井が建売住宅でももてはやされており、「緑の家」のオーナーさんでも、

金額が変わらずに勾配天井に変更できるような気持ちになっております。でも実際は、

全く同じプランでそれを平らな天井から勾配天井にするだけで

+20万~40万掛かると何時も申し上げております。

これは屋根を2重にして通気を造るためで、その分のコストと、平らに造る室内天井に比べ、勾配天井は材料も手間も多く掛かりますから当たり前のアップです。このアップのうち、お金をかけたくないあまりに、大切な屋根2重をしないで断熱材を詰め込んでしまうと・・・

長期優良住宅の根拠法

屋根下の通気(小屋裏換気)ができなくて、豪雨や大雨で屋根から釘穴を通って侵入した雨水を乾かす事ができずに、屋根がふけて蒸れていとも簡単に腐ります。これは冬の透湿の影響よりありそうだと私は考えております。ところが瑕疵担保保証の設計施工基準では、この屋根通気(小屋裏換気)が義務規定ではありません。確かに最低限仕様の瑕疵担保保証では仕方がないですが、なんと長期優良住宅の設計施工基準にもなく、曖昧な表現になっております。

なぜなら拙宅の屋根も瓦で冬は全く問題はありません。しかし梅雨の長雨後の小屋裏内へ入ったことがありますが・・・湿気ていてもの凄い悪環境です。無論野地板は少し湿っております。これが一気に乾かないと直ぐに腐ります。

梅雨のある日本の屋根の作り方にはそれぞれ理由があり、それを無視してつくると大変な事になります。やはり科学的、技術的根拠が無いときには「無難」が一番です。

そんな無難な家をお勧めしている超高断熱無塗装住宅が「緑の家」です。

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