温熱環境測り隊 報告 冬編 6 

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同じ温熱測り隊メンバーで岡山県でビルダーとして活躍されている(株)コスミック・ガーデンさんから、岡山県岡山市の外気(リアルデータであり、特殊条件である気象庁のアメダスとは違う事がよい)を頂いたので早速比較してみました。

岡山市は北緯 約34°で、新潟市は約38°と4度違います。また瀬戸内海の気象で、夏は結構暑く蒸し蒸しする感じだと思います。また冬は穏やかな気候で日射もある程度期待でき、比較的乾燥感もあるとの印象です。その印象通りか?

では冬の湿気の比較、

冬の空気中の湿気量は、「露点温度」で評価出来、比べてみると・・・

12月までは岡山市の方が新潟市より湿気量が多いと言え、真冬の1月に入ってようやく同じくらいの湿気量になります。この時新潟市では雨か雪が降っていることがおおく、印象と実際の違いがあります。

夏の湿気はどうでしょうか?

8月の上旬まで岡山市は空気中の湿気量が多く、8月中頃から新潟市とほぼ同じ湿気量になります。大きな特徴は、岡山市は瀬戸内気候にもかかわらず、夏のRH(相対湿度)の挙動変化が大きい事です。これはRH(相対湿度)が高くなることも多いが、気温がしっかり上がってRH(相対湿度)が低くなる気候であるといえ、この変化量が大きいときはカビの発生が遅れます。一方新潟県では、RH(相対湿度)が下がる回数が岡山県の半分くらい・・・。つまりカラッと晴れることと、じめっと晴れる事も多いとわかります。特に盛夏の前後にその兆候が大きくなっているようです。

日本の気候は夏晴れるという事は似ていても、その温度・RH(相対湿度)が違っていることがこのグラフからでもわかります。だから家造りもその地域にあった家にしないと耐久性に問題が発生します。まさしく気候風土にあった家造りが求められます。

PS
ご協力頂いた(株)コスミック・ガーデンさんには御礼申し上げます。同じメンバーがいらっしゃる地域で岐阜や九州、福島なども生の気象データが頂けると楽しいのですが・・・。

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