まず最初にお詫びと訂正だが、先日ご案内したキッチンタイル(ミスティーパレット)は磁器ではなく陶器製だったのでお詫びする。
その代替え品となる汎用の150角タイルを探していたがないのであきらめて、キッチンタイル壁の標準仕様として他の素材を探したが、はやりピンとこない。また内装制限の緩和を受けるための「特定不燃材」としてキッチンボードが通常使用できない。そのことも悩んでいた。
美幸町の家 完成2 無難なインテリア
平屋で超横断熱UA値0.17w/m2kで耐震等級3、完成気密0.2㎝2/m2とスペックは最高の「緑の家」であるが、あえて勾配天井はしないで無難を追求した「緑の家」となる。勾配天井では梁等が露出すると埃がたまり掃除が必要となるため、最も掃除の必要がない間接照明と平らな天井とにしたが、天井高さは2.6mと高い。
続きを読む運の良さの裏付けが「無難」なのだろう。
「緑の家」は運が良い。そして「無難な」家造りを薦めている。
2004年の中越地震では液状化の起きた地域に1棟、また2007年の中越沖地震では震度6強のほぼ震源地である柏崎市で周囲の建物が軒並み「危険」の貼られる近隣の中、木造部分の被害は皆無で基礎中央部の少しのヒビがあった程度だった。
続きを読む無難な透湿防水シートはあるのか。
表題の「防止」→「防水」に修正。
「緑の家」では過去殆どの家で透湿防水シートは「タイベック ハウスラップ」(以下タイベックとする)であった。ところが昨年タイベックが生産中止なりタイベックシルバーに統一された。それは良いが価格が3倍近くにもなり、現在の多くの「緑の家」では昨年からフクビのスーパーエアーテックス等タイベック以外となっている。そこで悩む・・・。
続きを読む断熱義務化にむけて危惧する事 2 無難な防湿シートとは。
4月13日10時14分 書き忘れがあったので緑字を加筆修正
9月15日 防湿(気密)シートの31年後の目視した結論を加筆
結論は・・・現時点では家の重要性能である内部結露防止用の防湿シートは、50年の実績ある別貼りポリエチレンフィルムを貼った上で気密測定を行うことが最も無難な施工であると言える。
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2023/06/29/post-52686/
・・・と先回申し上げた。が、超高断熱住宅を取り組んでいる方の中で最近の考え方は、ポリエチレンフィルムは過去のものとうつっているように見える。しかしあえて強く言うが可変性調湿シートを使うのはまだ早計と私は考えている。
続きを読む耐力壁検査と無難な屋根 小新西の家
先週の22日そして昨日29日に耐力壁検査に小新西の家へ2度伺った。
続きを読む吹雪時の無難なエアコンの屋根
寒波襲来で道路は氷漬け状態で、アイスバーンの道ではこんな情景が至る所でみられる。そんな寒波の中で暖房をエアコンで行っている家では、急にエアコンが効かないとか暖かくないとかで、当ブログを訪れる方が昨日は突然多くなっている。
続きを読むUw値0.65w/m2kのFIX窓での無難
原村の家ではこの標高では最大となる超高断熱ガラス(Ug値0.65w/m2K)を使用しており、その窓は「緑の家」では普段使わないFIX窓が3つ。
続きを読む無難な付加断熱材とクロス通気
昨日三条市大崎で建設中の三国街道の家に防水検査に伺ってきた。
続きを読む「無難な屋根」そして雪止めでわかる家の耐雪深
無難とは「難」が「無い」と書く。住宅にとって最も「難」である事象は雨漏りである。屋根の目的は雨を長期に渡ってしのぐ事だから、無難な屋根といえばまずは雨漏りがない事をさす。
続きを読むシーリングのない無難な屋根と構造用合板の耐力壁
原村の家の次に伺った井岡の家。屋根の仕上がりチェックと耐力壁検査である。屋根はご覧の通り単純な切妻屋根でAT葺き。当然、棟換気も10年ほど前から原則やめており、棟換気がないとシーリングに頼る防水部分がないので、シーリングの寿命の15年経ても何もメンテナンスする必要はない。棟換気があると、通常どうしてもシーリングの必要があり、そこが将来の欠点となる。
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より無難なカビ防止仕様に その3
床下冷房はしない
最近では当たり前の事となりつつあるが、床下用エアコンで床下へは冷房しないことが原則である。これも6年ほど前に何度か理論的に申し上げている。
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より無難なカビ防止仕様に その2
全館空調を行なう理由とは?
今回は4週間ほど前にアップした網戸の廃止の続きである。当ブログの常連さんにおかれては、何度もアップしているカビ防止の話であり、5年以上前にも行なっているので読み飛ばしてほしい。しかし初めてこの話を聞く人もいるので今後も定期的に行なう予定。
上の図は新潟県における「通風をおこなうある家の7月の家の押し入れの湿度」の実測データである。
無難な家造りはこのマニュアルから 基礎断熱編
20年ほど前は住宅を建築する半数以上の人がお世話になった住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)であるが、近年はフラット35S等の特別な金利設定を望む方だけとなっている。しかし実質国が監修しているといって良いマニュアルはこれしかない。
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より無難なカビ防止仕様に その1
網戸の廃止
ある住宅業界専門誌が創刊された。その創刊号で「緑の家」が取材を受け、28ページにわたる記事となっている。
続きを読む松美台の家 「無難」な仕上げ
定休日だったはずの昨日、松美台の家ではシンボルツリーを植えるとのことで、それに立ち会った。シンボルツリーは配置が重要なので許す限り立ち会うことにしている。
続きを読むメンテナンスから考える「無難」
模型を無事受け取ったとのご連絡を頂いた。今回の「緑の家」は2階が1階に比べ小さいので一枚の屋根で覆うために上のような招き屋根としている。
続きを読む無難な小屋裏とするために
昨日清五郎の家の耐力壁検査に伺ってきた。その時に同時に大スパンで耐震等級3を取得するためにほぼ必須な、桁上合板の釘打込み状況も確認した。
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金塚の家 完成1
流行を追わない無難な外観
三角の屋根、窓の庇、がっしりした玄関・・・ともう13年ほど変わらない仕様で無難な家※を目指している「緑の家」。※無難とは難が無いこと。
続きを読む3.11から10年後の無難な土地と耐震性
建築主さんは、一般的な住宅では行政による耐震性のチェックが行われていない事はまだまだ知らない。3.11の大地震から10年、敷地の購入や建物に対する意識は変わったのだろうか?
続きを読むお風呂CF(循環ファン)こそ無難な象徴。その2
お風呂CFで排気用換気扇と決定的に違う事がある。それは・・・
続きを読むお風呂CF(循環ファン)こそ無難な象徴。
「緑の家」といえば超高断熱、高基礎(床下収納)、窓庇有り、簾フック付き・・・そしてお風呂CFの推進だろう。住宅こそ無難であるべきを薦める「緑の家」の中で、排気用換気扇を止めたお風呂CFだけが無難ではないと思われるだろう。実はこのCFこそ最も無難な仕様なのである。
この続きを読む少し無難?な「緑の家」の玄関戸
「緑の家」で標準使用している玄関戸は25年間同じ上のスニッカルペールである。数年間ガデリウスも使ってはいるがこのスゥエーデン製のスニッカルペールが圧倒的に多い。
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無難とは「難がない」という凄い事。
屋根の架構方法とプランの関係
5年前に「『緑の家』は無難な家を目指す」と宣言している。
周りの人に無難な家を造るというと、皆さん怪訝そうな顔になる。無難とはさして優れておらずありきたりな物という印象のためである。しかし茶の世界にも「無事」という言葉があるそうで、これは平穏無事ではなく・・・
続きを読む17年前の「緑の家」と無難について
17年前に設計し、16年前に竣工した「緑の家」のメンテナンスに伺ってきた。
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」⑧ 棟換気のこと
数年前から過去7回の連載で無難な家が如何に大事かお伝えしてきた。
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」⑧として屋根を引き続きご案内する。 続きを読む
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」⑦ 家の形 その2
その1では・・・
「緑の家」が1000年前から変わらない木を外壁に使う以上、多分一番無難な形はここにあり、なぜ・・・A.屋根を三角形にして、B.屋根を外壁から外へ延ばしすのか・・・。
その1では、Bの説明をしましたが、その2ではAの「屋根を三角形にして」のことをお伝えします。
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」④ 外壁その2
木の外壁が最も無難だと確信したのがこの家でした。
築50年以上・・・、
一度も木の外壁を取り替えることもなく半世紀もそのまま耐えた家です。
そして衝撃を受けたのが、西と南の木の傷みがまるっきり違っていたのを目の当りにした時です。
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」③ 外壁その1
雨の多い地域日本での 外観の「無難」さは殆ど屋根形状や素材できまります。そして脇役は外壁です。
外壁で無難な素材の一番は・・・
1.木材(主に杉などの針葉樹)
でしょう。
なんと言っても新築時よりも新築後10年経た時に味わいの出る素材は現実的コストを考えるとこれが唯一無二です。
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」②
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」その①では屋根の形状について少し話をしました。
その②では屋根の素材を考えたいと思います。
・・・無難な材料の第一はガルバニュームとなります。
そしてファイバーシングル・・・積雪地方でなければ次に瓦となります。
「無難」な愛される家を目指す「緑の家」①
無難・・・
意味を調べると
「欠点がないこと、とりたてて非難すべき点もないが、さしてすぐれてもいないこと。危険の無いこと。また間違いのないこと」
とあります。
これって・・・凄い良いことではありませんか。
取り立てて優れていなくとも、間違いないとか欠点がない事はそれだけで優れている事だと私は思います。
よって・・・これからは無難な「緑の家」と呼び、さらに無難を極め愛される家を目指します。