4本のダンパーをザックスにしてから2ヶ月経過。
普段のりではそんなに体感の差がなかったが、高速走行になるとさすがに違っていた。
これはザックスのダンパーの特性か、それとも13万キロ走ったため以前のダンパーがヘタっていたのかはわからないが、確かに違う感じになった。
なんというか・・・
安定感が増したというか・・・
お金をかけて維新しただけのことはあるのでよかった。
2002年製カングー1(左ハンドル)はスライドドアのくせに乗り降りが普通のヒンジドアより大変である。それもそのはずで、足下にはこんな出っ張りがある。
スライドドアは乗り降りや車への出入りに扉が出っ張らないメリットがあり、今やファミリーカーの多くがスライドドアを採用している。カングー以外の特に国産スライドドア車は乗り降りに邪魔になる出っ張りがない。では何故カングー1には出っ張りがあるのだろう・・・。
答えは簡単で、乗り降りしやすさより車の剛性の確保をルノーは選んだから。これはカングー1が積載量が大きい貨物車に使用されることを前提に作られていることと、クリオをベースに開発されているからと想像できる。
一方2009年に発売されたカングー2もそこは譲れないと考えたのか、まだこの出っ張りは残っているが少し貨物車から乗用車にシフトしており、出っ張りは小さくなっている。これが原因なのかわからないが一部のユーザーからハンドリングが悪くなったとの評価もある。
ルノーだけで無くフォルクスワーゲン等欧州メーカーのスライドドア車は概ね剛性重視の傾向が強い。後部座席の乗り降りも大切だが同時に運転の乗り味に最も大きく影響する車体の剛性は譲れない・・・と言ったところ。これはドイツ車に乗ってみるとほとんどの人が車の剛性の大切さを体感する。最高速度制限が100km/hの国内メーカーと開発スタンスの大きな違いである。
そしてこの剛性が実は住宅にも大切なことであり、その剛性が耐震性の根拠となり、特に普段意識しない床と屋根の水平面剛性が、大きなスパンを持つ住宅設計において私たち構造計算をする建築士が特に気にするところとなる。
さて・・・現在17年目のカングー1の車検中・・・
ディーラーから電話があり、
「車検が受からなかったので2週間臨時延長してもらった」
とのこと。
「えっ」
なんとヘッドライトが国内車検のカットラインを満足しないので交換する必要ありとのこと。もう8回目の車検なのに、ちょっと狐につままれたような・・・。
ヘッドライトの新品はもう無いのでサードパーティ品か中古品を探すことに。1ヶ月ほど時間があれば個人輸入で英国のカングー1部品を取り寄せ可能であるが、2週間では多分無理。仕方なく国内の中古を探すことになった。
その他はイグニッションコイルの樹脂パーツのヒビでの交換、エレメントの液漏れ、サーモスタット交換、前輪ナックルアームとブーツ交換、リアホイールハブリングの摩耗で交換等々で車検費用はダンパー交換分を含めるとこの車検で約45万。古い欧州車は維持することが大変といわれているが大衆車ルノーでもそのとおりである。「風」といいこのカングー1といい・・・・・・維持コストは大きい。
それでも働き者の愛しい車。
コメント
こんにちは。
45万とは、ため息が出る金額です。
ラジエーター、ウオーターポンプなどを、ebay.ukから輸入して交換しました。
2回輸入しましたけども、1週間以内に到着でした。
欧州では、互換パーツもあるので、パーツ代金は送料をいれても半額以下に収まります。
我が家のフィエスタも、夏に車検です。
そんなにも乗らないから、ユーザー車検で乗り切ります。
とうちゃんさん
コメントありがとうございます。
>2回輸入しましたけども、1週間以内に到着でした。
えっ・・・1週間以内ですか?ebay.usではいつも2から3週間だったので同じくらいかかるかと思っておりました。
そうなんですねよね。安いのは知ってます。ただ・・・こちらのお店では支給品の互換性は一切関与しないとのことで、ある程度精神的なストレスが伴いますので時間があるときにじっくりと選ばないと・・・。カングー1が戻ってきたらライトの予備など入手しておくつもりです。
>ユーザー車検
流石とうちゃんさんです。攻めますね。
SACHSレビュー楽しみにしておりました。
>普段のりではそんなに体感の差がなかったが、高速走行になるとさすがに違っていた。
これはおそらく最も好ましい変化ですね。
普段乗りではさほど変わらない、というのは意外と難しい話で、
純正の無難さ(?)が維持されているという事かと…。
高速での安定感は、やはりドイツブランドの十八番といったところでしょうか。
メンテ費用が掛かるのは…、年数が経った車の宿命ですね。笑
>メンテ費用が掛かるのは…、年数が経った車の宿命ですね。笑
御意・・・手元にきたときから腹は据わっておりますw。