昨年秋から北海道の虻田郡京極町で建設されていた「京極町の家」が完成した・・・とのことで写真が送られてきた。
あまりにも遠方で当事務所の工事監理規定外の北海道。どうなっているのか気になっていたが、完成したとのこと。時間がとても掛かったのはオーナーさん自身の漆喰塗りとAEP塗り、そして冬期の工事だったから。
外観は如何にも北海道らしい急勾配で煙突付き!
万が一大寒波で電気も停電したときに、生命を維持できるのが薪ストーブ。オーナーさんはその薪ストーブも普通のものではなくペチカ型を選んでいる。
確か・・・重量は2300kgを超えているのではなかっただろうか。家にランドローバーが一台、しかも1m角の床にあると思えばよいだろう。そのためこの下には凍結深度まで届く基礎が計画されている。
コストダウンも含め壁の漆喰は建て主さんが塗っている。慣れていないと意外と時間がかかる。私も過去に何度か塗っているが、気になり出すと何度もコテを振り前の場所の直しで同じ場所を何度も繰り返すことになる。
額の中のような羊蹄山が見えるだけで幸せな気持ちになる。床は道産の杉との事で杉ファンの浅間としては本州の杉との違い(香りや肌触り)が知りたい。
やはり北海道などの寒冷地では窓がこちらよりコンパクトになる。結果UA値も低くなり確かUA値は0.18w/m2k(Asグレード)、完成気密性能はC=0.4cm2/m2で薪ストーブの煙突がある割には優秀である。一方こんな寒い地域でも今後は気温が上がる事も考えられるため基礎廻りには白アリ予防対策を行っている。