茨城県に計画中の鹿嶋市の家の模型が完成した。このところ太平洋側気候の「緑の家」も多くなっている。
「緑の家」では延べ床面積約23坪のコンパクトな総2階の家になる。しかし先日そのコンパクトな住い方が、最近の私の気になるotomo vie centでの住まいにちかいものがありとても共感できる。ただコンパクトなだけでは収納などで破綻するが、そこはいつもの床高1.5mとして床下収納を造ることで、普段空間には収納を最小限度して破綻を解消している。そもそも長く生活していると捨てられない物があるし、生活品をある程度備蓄することで安心感が生まれる。それが出来るのが床下収納である。どんなに重い物でも沢山蓄えることが出来る点も床下収納の魅力である。
また収納だけでなく窓先の抜けも重要である。人は遠くに視線を移すことも日常では必要で、今回の敷地条件から2方向のコーナーサッシが計画された。当然太平洋側の気候なので、日射の入りも重要で出来るだけ日射も確保するための大きさとなる。これらが計画出来たのは、建て主さんが2階を家族の間とし寝室を1階に決断したことが大きい。通常加齢時のことを考えて、1階に全て集中出来るような考えになるが、家は生活を楽しくする「器」で有るなら最も多く時を過ごす場所がその家で一番良いところと考えて決断された・・・と思っている。
模型でも室内の食卓付近からは2方向のコーナーサッシの広がりが見て取れる。当然2階は無柱空間で壁もトイレ以外は無い。