暖房機器 | 単価(税込) | Kwあたりの単価 | 効率 | 効率修正単価 | 備考 |
電気 高性能エアコン | 45円/kw | 45円 | 3 | 15円/kw | 1月の平均COP |
灯油 FFストーブ | 137円/L | 13.7円 | 0.9 | 15円/kw | 配達価格 |
LPガス FFストーブ | 618円/m3 | 22円 | 0.9 | 25円/kw | 20m3時基本料金込 |
北陸(都市)ガス FFストーブ | 240円/m3 | 18.8円 | 0.9 | 21円/kw | 19m3時基本料金込 |
現在、電気代及び灯油の高騰しているので改めて暖房にかかる燃料代(ランニングコスト)を計算して比較した。
上の表がそのとりまとめである。電気単価が高騰しているが、それでも高効率のエアコンの定格効率COPが5から6あるエアコンが最もよい結果になった。
同時に今まで差を開けられていた灯油のFFストーブが同じくらいのランニングコストになる(電気代除く)。ここで注意したいのが灯油はFF式ストーブに限ること。これはよくあるファンヒーターでは、空気を汚すので換気回数が増え効率は0.9より落ちる。またエアコンも高効率型でないと厳寒期のCOPは3を維持できず2~2.5程度になるので、高効率型エアコン(APFが6以上で且つ定格程度の運転に限る)の場合で且つ新潟県の平場の気温環境が条件となる。よって暖房時の定格COPが5以下(APFが6未満)のエアコンは灯油のFFストーブより劣る可能性があることに注意したい。
頑張っているのがLPガスのFFストーブ。LPガスはなぜか価格が上がっていない。円安、戦争、OPECの規制でこの電気代単価がほぼ2倍弱まで高騰しているにも関わらず、この2年間価格改定がないので、以前は2倍以上あったランニングコストの差が縮まっている。エアコン設置代が25万/台で寿命が8年、LPガス設置代が10万/台で寿命が15年として機器設置代を考えるとさらに近づくと考えられる。
電気代がこれだけ高騰してもエアコンによる暖房が最も安い(ランニングコスト)ことはそれほどCOPが高いということ。このCOP3は1月の厳寒期であるから2月~3月、10月~12月はさらにCOPは上がり4以上になると思われるので、やはり暖房は高効率のエアコンがよいといえる。但し小さなエアコンを精一杯運転させたり、雪で室外機が埋もれたりすると途端にCOPは悪化して厳寒期では2以下になるので、エアコンの設置計画は1台ではなく2台程度の余裕がある計画、そして屋根の下に室外機を設置するのが基本である。
今回も薪ストーブとの比較はしない。薪ストーブでは薪をいかに安価に手に入れるかでランニングコストが大きく変動する。薪仕入れ無料で手間を考えなければ※最も安価になる暖房機器となる。
※通常木は無料でも割、乾燥などの手間はかかる。これら手間が趣味なら最も安価な暖房機。
コメント
FF式石油ストーブVSエアコン暖房の燃費勝負がとうとう引き分けに近くなってきましたね(COP値が3の時)灯油価格が110円/ℓだとFF式石油ストーブの方が勝つかもしれませんね。
我が家は初期の緑の家なのでFF式石油ストーブとエアコンのハイブリッド暖房システムです
エアコンのCOP値が稼げない時はFF式石油ストーブに切り替えています。石油ストーブのじんわり温かいぬくもりは快適です。燃費は平均170cc~200cc/hで推移しているようです。
床下もDIYで断熱補強したので、2009年の3月26日のホームページ掲載のデーターより北側床下温度も随分温かくなりました。(ちなみに室内温度は20℃くらいでその当時と変わっていません)
いつもありがとうございます。
こんな厳寒期はFFストーブの輻射熱があるタイプなら最高ですよね。なんか遺伝子に組み込まれた気持ちよさがあります。
赤林先生
投稿を頂きありがとうございます。
来月から「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が実施され実質7円/kwhの値引きがされますが、これを充当しても自由化された電気購入では6~7円/kwh程度の燃料調整単価が上乗せされます。ガソリンはすでに昨年4月からこのような補助金が導入されているので最近は安いように見えますが、実際は高値で推移しております。
今までの電気代が安すぎたのかのご指摘については、なんらデータをみたことがないのでわかりませんが、世界G7でみると日本より高いのはドイツ・イタリアのような状況(最近の円安でのデータなし)でしたから、その視点でみると安いとはいえないかなと思っております。
灯油代もガス代もガソリンの値段も昨年とそれほど変わっているとは思えませんが、どうして電気代だけこんなに高くなるのでしょうか。これまでの電気代が安すぎたのでしょうか。