UA値0.16w/m2kの実力。氷点下6度でも床下暖房の応用で暖かい床 ②

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戸を挟んで内外の圧力差は3.6Paとなる。

上の写真は微差圧計で戸を挟んだ内外の差圧を計っているところである。これが疑似床下暖房の裏付けとなる。

2階の居住空間に床下や床下に相当する1階の暖気を吹き出すには居住空間を負圧、床下側を正圧に静圧調整すればよい事が床下エアコン暖房の理屈である。よって、

このようになれば必ず温風の吹き出しは起こる。ということで、その圧力差をつけることが出来たかを実測しているのが冒頭の写真である。

戸を挟んで内外の差圧を計る。チューブを戸の向こう側に通しているためその隙間はテープでふさいでいる。

戸の向こう側は一階につながる階段である。そこに片方の差圧チューブを出し手前にはもう片側のチューブで計測器を置く。その差圧が・・・

差圧計がある側が2階の空間で、チューブ先の階段が一階の空間となる。戸一枚で区画し圧力差を作る。

3.6Paを示す。一般的な床下エアコン暖房でエアコンによる床下と一階の差圧が1~2Paだから、十分な差圧がついていることがわかる。所謂これで吹き出すエビデンスがとれた。

次ぎにサーモ画像でエビデンス写真をとる。

2階の居住空間平面。吹き出し口と写真位置。
写真4。この吹き出し口の下は一階の倉庫で有り床下ではないが、温風が吹き出されそこに固定したテッシュがはためいているのがわかるし、その色が高い温度を示している。
写真7。机の下の床から吹き上げる温風。温度は28度にもなる。出隅など床温度ムラもない。

この疑似床下暖房は吹き出し口にはファンがなく、パッシブ的な穴だけ開いている。ではどのようにして居住空間を負圧にしているのか。そう、吹き出す側の正圧だけを考えるのではなく負圧にする方法を考えればよい。そこで登場するのがCFである。CFは冷房時に簡易空調機になるばかりではなく、このように疑似床下暖房(その完全な吹き出しから床下暖房と言ってよいだろう)のように暖房機にもなり、負圧にするための吹き出し風量は200m3/h程度でこのような事が可能になる。このように風呂CFから居室CFまでCFを使いこなせば応用ができて面白い。

見学会時に8時間くらい体感したが、吹き出し風は、天井がなくダイレクトに暖かい温風が2階床裏に触れ2階床面が暖められるので必須ではないが、倉庫が壁で区画のようになっているときにはこの吹き出しが重要で温度ムラが解消できる。

さてこの疑似床下暖房と床下暖房が同居して2区画の床下暖房となることで面白い実測結果を見ることになった。それはその3で案内する。

ところで・・・

熱解析の位置にずれがある。

この写真に違和感がある。なぜなら温度の位置を示す色部分が実際の位置とずれているように見える。吹き出しの位置が直接赤色ではなく、手前100mm程度になっている。最初床材を透過して吹き出し口の温度が写っているのかと思ったが、床に固定しているテッシュも同様になっているので、ソフトウエア-のバグなのかもしれない。この程度の価格のサーモグラフィーを過信をしてはいけないと思わせる画像である。

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